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<自主山行>カムイエクウチカウシ山(カムエク)
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【日  時】 平成22年8月18〜22日
【場 所】  カムイエクウチカウシ山(カムエク)
【参加者】  楠堀&西山(東大雪山の会)
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昨年9月の日高遠征(伏美岳,ピパイロ岳,1967峰)に続くカムエク遠征は,昨年の山行終了時に頭の中にあった.北海道の岳人はたいていカムエクと呼んでいるので,ここでもカムエクと呼ぶことにする.

8/18
北鎌の撤退から間髪置くことなく,広島空港から新千歳空港に降り立ち,そのままJR特急スーパーとかち号に乗って帯広へ.この日は,頼んであったガスカートリッジを受け取り,簡単な打ち合わせをして,旧交を温めて夜は更けていった.

8/19
帯広にある「
山水」というアウトドアショップに向かう.念のため簡易浄水器を購入するためである.帯広駅から西に向かって小一時間ほど歩くと白樺公園があって,その近くの民家の間にある.小柄なおじさんとしばらく立ち話をして,「スーパーデリオス」を購入して市街地に戻る.その後は帯広市内をぶらぶらして,サッポロクラシックを呑んで翌日に備える.

8/20
7時に迎えに来てもらって,札内川ダム手前の札内川園地キャンプ場内にある日高山脈山岳センターに登山届けを出してさらに進む.この先は,かつて日高横断道路として,新ひだか町と中札内村を結ぶ計画が進んでいたが,2003年に計画が凍結され,工事が中断された.
1時間半ほどで,車止めになっている場所まで到着する.


車止めにて出発準備

ここからは,一部の人は自転車で奥に入っているようだ.カムエクのメジャールートである八ノ沢からの入山であるため,まずは八ノ沢出合を目指す.林道を進み,1時間半ほど経ったところで沢に降りる.


工事中の橋(これは七ノ沢!)

工事途中の橋が架かっていて,このまま荒れていくのかと思いつつ前に進む.コンパスで方向を確認しながら沢を詰めていき,なぜかゴルジュ様の場所を通過してなおも進むと,前方に滝が現れたではないか.滝を偵察に行くと,登ることはできるだろうが下りは懸垂下降しなければ危険だ.どう考えてもおかしい.パートナーはテープが張ってないと言うが,確かにテープは見当たらない.テープはこれまでも南アルプスなどで惑わされた経験があってあまりあてにしたくはなかったが,確かにテープは見当たらない.
地形図を見て八ノ沢でないことを疑いながら滝を探してみると,何と七ノ沢の支流に滝が見当たる.まさかと思いながら下山して修正することにすると,札内川の広い河原に戻ってきて事態を完全に理解した.


戻ってくると広い札内川が.

八ノ沢に向かうためには札内川をもっと溯行しなければならないところを,一年ぶりにあって話に夢中になっている内に,七ノ沢を溯行していたのだ.4時間以上も時間をロスしてしまった.計画では八ノ沢カールをベースにして周辺のピークを踏む予定でいたが,この時点で計画修正となった.


徒渉して八ノ沢出合に向かう

結局八ノ沢出合に着いたのは午後5時半を過ぎてからだった.既に二つのパーティーが入っていて,一つはガイドパーティーであった(男性ガイド2名,女性6名,男性2名).ブヨの攻撃にさらされながら食事をして,早々にテントに潜り込む.翌日はサブザックでの日帰りに決定する.

八ノ沢出合


8/21
他パーティーから少し遅れて6時に出発する.往復8〜10時間の予定である.途中デポしてあった渓流シューズ三足を岩の上に発見する.
私達は既に登山靴に履き替えていた.八ノ沢カールから登山靴を使用している人もいるようだが,予想以上に水に入ることになってしまったので,判断を誤ったのだろうかと思いながら進む.遠くには八ノ沢カールが見える.


遠く八ノ沢カールが見える

やがて前方に雪渓が見えてきて,左右の壁からも小沢が流れ込んでいるのでここが三股かと思っていたが,20分ほど進むとさらに大きな雪渓とともに三股が現れた.


三股



今にも崩れ落ちそうなスノーブリッジ


崩壊寸前


固定ロープが張ってあるトラバース





ここから真ん中の本流脇を登っていく.古くなった固定ロープが張ってあるトラバース地形を登り,下山中のソロのおじさんと出逢い,そのままおじさんが降りてきた方向に進む.上方に向かって左に見えていた沢から少し離れたなあと思っていると,結構ややこしい感じになってきた.そのうち,スラブが現れてしまった.スラブは二枚の岩盤がくっついたようになっていて,その継ぎ目あたりにクラックがあって,3級程度か.「うーん,これを登るの?」と疑問に感じつつ,クラックを使って登る.パートナーをロープで確保して登ってきてもらって,その上の緩やかなスラブを進むが,結局藪で行き止まりになっている.こんなところを突っ込むわけがない.ここで完全にルートを誤っていることを理解する.が,この一連のスラブを懸垂下降で降りられる程ロープは長くない.よく考えるまでもなく,「進退窮まった状態」に近い.シングルロープで降りることを覚悟して,とりあえず周辺からの下降路を探すことにする.幸いにも草付きの中から下降路を見つけることができ,さらにルートファインディングに時間をかけて,もといた場所まで戻ることに成功する.
三股上部では,「Y字」と「S字」の有名な迷いポイントがあることは知っていたが,何と私達はそれらポイントのさらに下で間違っていたことに気がついた.踏み跡が右方向にはっきりしていて,途中まではテープも付いている.またしてもテープに惑わされてしまったのかと思いつつ,きっとこれが「Y字」なのだろうという分岐点にたどり着く.


「Y字」と思われる箇所.この時は棒が刺さっていた

この時はルンゼ状の場所に水が流れていて,右側の方に水量が多く,確かに右に引き込まれやすい.ここは枝が地面に刺してあって,さらに左側の入り口付近には古いテープが着いている.ここを登っていくと,左に少し落ち込んだ箇所があって,そのまま登り返す地点がある.


「S字」と思われる箇所.

これが「S字」だろうかと思っていると,テラス状になった一枚岩の上に飛び出た.この時点で4時間程度のロスになってしまった.そして,上空は黒い雲に覆われ始めてきた.少し前に近い山域で遭難事故が発生したことが頭をよぎらないわけがない.この時点で撤退することにして,残り時間を使ってこのテラスでロープワークや懸垂下降を行ってから下山することにした.
何とつまらないミスだったのかと思いながらも,これも「ヒヤリハット」に属することなのだと反芻しながらテントまで戻った.ガイドパーティーは出発してから13時間以上して帰ってきた.その晩から雨脚が強くなり,沢の様子を窺いながらの夜となってしまった.

8/22
ガイドパーティーは早々に撤収して下山していった.下山時にわかったことだが,例えば,この八ノ沢出合の天場周辺でも,藪の中に踏み跡がかなりはっきりしていて,その踏み跡を見つける,あるいは知っていればかなり時間短縮が可能になる.そうでなければ沢沿いを丁寧に溯行することを余儀なくされる.徒渉ポイントにはテープや積み石があって,それを遠くから見つけることができれば効率よく進むことができる.パートナーが遠くのテープなどを素早く見つけることができたおかげで,下山はスムースに進んだ.私には全くテープが見えなかった.積み石は,かなり参考になった.結局,また来年に実行することを確認しながら,無事帯広に戻ってきた.
途中,帯広の郊外にあるジンギスカン専門店「白樺」によって久しぶりにジンギスカンを食べた.今年の夏は北鎌に続き,カムエクも撤退となって,ほろ苦い夏になってしまったなあと思いながら.



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<photo/Kusubori>
<報 告:Kusubori>


posted by: 管理者 | 北アルプス | 19:56 | comments(0) | - |-