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広島勤労者山の会創立30周年記念事業集中登山:自主企画1 明神岳主稜縦走
8/14〜17 CL楠堀,SL大藤(安佐岳友会),久保田,堀内 ;梅比良(岳沢小屋にて合流)

本年は当会の創立30周年にあたる年になっており,その記念事業の一環として集中登山を計画してきた.集中登山の中の自主企画として,明神岳主稜縦走を計画した.集中登山では,8/17の夜に上高地公園活動ステーションに集合することにして,その前後に山行を実施することになっていた.

8/14 夜広島出発.

8/15 アカンダナ駐車場に車を停めてバスで上高地入りし,デポ品を活動ステーションに預け,明神岳主稜取り付きに向かう.

河童橋から1時間弱,岳沢登山道を歩くと目の前に7番標識「風穴(天然クーラー)」が現れる.ここは登山道と小尾根が工作する地点で,尾根に入り込まないように綱が張ってある.一本とって尾根に入る.
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すぐに急登が始まり,これが延々と続く.休憩ポイントは少ない.
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2000m付近まで上がってくると,尾根が細くなってくる.


約200mにわたってかなり細い尾根が続く場所があるということであったので,これがそうなのかと思うがそれほどでもない.このあたりで自分の調子の悪さに気がつくべきだったかもしれないが,要するに明神岳を反対方向から下山してくる場合の情報と交錯させて考えてしまっていて,おかしいなあという気持ちをわき起こしてしまい,かえって疲れてしまったようだった.

約2200m地点から,細い尾根が始まる.
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トラロープが張ってあり,「これが噂の道かぁ」と思う.特に危ないわけではないが,ロープにザックが引っかかり押し戻されたところを久保田さんに押し戻してもらった.このあたりで相当に息が荒くなってきた.しかも呼吸が簡単に回復しない.酸素が体内に入っていかないような感じがする.久保田さんに荷物の一部をもってもらう.

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古いロープが続く.
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樹林帯を抜ける.
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2236峰(独標)上部を見る.
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もうまもなくで天幕予定地の絞台地に着くというところで,へたり込んでしまった.ちょうどテントを張ることができる場所があったので,ここで一本入れる.
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息が荒い,気持ち悪い,ボーッとする,かなり汗をかいて,水もかなり飲んだ・・・.かつてなったことのある高度障害に似た状況になってきたが,高度障害なのか寝不足なのか判然としない.相当に支障が出てきたことだけを自覚する.

上から二人組が下山してきた.ここは決断所かもしれない・・・.CLとSLを入れ替えて,二人組について下山すべきだろう・・・.

だが私たちパーティーの決断は全く違ったものになった.「よし,1時間休憩しよう!」と久保田さんが提案してくれて,皆がそれに同意してくれた.それで回復するかどうかは分からなかったが,とりあえずその場で眠ることにした.下山の二人組も相当バテていた・・・.
とりあえず岩の上に体を預けて目をつぶる.息だけが荒く聞こえる・・・.

気づくと30分ほど気絶していた.頭は相当にすっきりしていた.信じられないことにかなり回復していた!こんなこともあるのかと信じられない気分だった.このテン場にしようかという提案もあったが,台地まで上がることにした.

絞台地に向かう.
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絞台地には先行パーティーがテントを張っていた.


18分で天幕適地を見つけた.このあたりには5〜6張程度張れるか?
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7番天然クーラーからおよそ5時間かかった.テントを張って,もってきたビールで労をねぎらう.
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それでもダメージはあったようで,いつもより食欲はない.皆元気だが,寝不足にかわりはない.18時には皆寝てしまった.

夜中に大藤さんが起き出して夜空の撮影を行っている.「まだ12時だ!」と久保田さんの声が聞こえ,堀内さんも起き出してしまった.じっと耐えて寝続ける.

8/16 4時起床,5時半出発の予定通りだ.少し余裕があるくらいに準備ができた.よく眠ることができて,快調だ!

絞を見上げる.
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景が見える.
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5時半少し前に出発する.大概岳沢側を巻きながら進むものと考えていたが,気がつくと絞頂上に着いてしまっていた.もうひとつのパーティーも出発したようだった.
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絞頂上にて.検き掘き供ぜ臺が順番に確認できる.
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検き景
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絞方面をふりかえる.
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己の登り途中,「鳩サブレー」を発見.
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「鳩サブレー岩」の正体.
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あっという間に己頂上に.掘き供ぜ臺を眺める.
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己頂上にて.
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景に向かう.
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さすがにこのあたりに来るとザレてきた.岩はもろく,はがれやすく動きやすい.南アルプスの鋸岳のような雰囲気だ.
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景は岳沢側から巻いた.踏みあともある程度ははっきりしている.そのまま曲に向かう.

曲頂上からふりかえる.
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慎重に進むと曲頂上に着いた.ここから懸垂下降があるはずだと思ってふりかえると,頂上から少し下がった梓川側に,懸垂支点があった.

有名な懸垂支点.
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曲頂上を見上げる.
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大藤さんがセルフビレーを取って懸垂の支点を確認する.結局チェストハーネスも使って降りることにした.体が安定してよかった.

1回目の懸垂箇所.約15m程度.ここは恐らく,登攀ルートの確保で使う場所だろう.
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降りるとトラバース気味に10m進めば次の懸垂箇所があった.
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曲頂上を岳沢側から巻いていくと,二回目の懸垂地点にダイレクトで下降する懸垂ルート(約20m)があるが,ほぼ垂壁だ.

懸垂下降中の久保田さん.
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2箇所目の支点.
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主峰を眺める.
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前穂高岳と吊尾根が美しい.
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2度目の懸垂(約20m)を降りる大藤さん.
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堀内さんも降りてきた.
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久保田さん
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鞍部に降りて,少しがんばれば,明神岳主峰だ!

明神岳主峰頂上にて.
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ばんざーい!
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前穂高岳を眺める.
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前穂高岳に登って重太郎新道で下山する計画であったので,もう一度気を引き締めて進む.このあとにまだ懸垂下降が待っているはずだ.

明神岳主峰をふりかえる.
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懸垂下降があるはずだと思っていたが,少しザレた縦走路が続くだけで,「懸垂無いみたいですね」などと話し合っていたが,少し進むと崖が現れた.実は,主峰直下で懸垂があるのではなくて,縦走路が奥明神沢と交錯する地点で懸垂下降になっている.そのまま下降もできそうだったが,下部の様子が見えず,安全を期して懸垂下降に移る.ロープが届くかどうかも分からないが,一旦降りてみると,2箇所ほど支点を見つけることができた.恐らくロープが足らなくて分けて降りたのだろう.結局10m×2回の懸垂下降で鞍部に降りる.ここで時間をロスするが,かなり順調だ.そして,いよいよ前穂高岳に向かう.

明神岳方面をふりかえる.
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下から道標が見えるが,なかなか近づかない.

道標に到着.
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ついに前穂高岳頂上!簡単には登らせてもらえませんでした.
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しばし前穂高岳を楽しんでから,重太郎新道を下山する.

紀美子平.明神の後続パーティーは,まだ前穂高岳の登りだった.
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なかなか手強い重太郎新道.慎重に下山する.
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重太郎新道を降りるのは結構大変だった.慎重に降りた.この頃になると下山もあって気温が上昇し,徐々に厳しくなってきた.30分に一度のペースで休憩を入れることになった.15時岳沢ヒュッテの予定であったが,16時頃になりそうだったが,焦ることはない.十分に余裕はある.

ところで岳沢ヒュッテには,梅比良さんがやってきて「梅比良ごはん」を作ってくれることになっていた.我々はかなり疲れてしまったので,とりあえずビールだけでも飲んでそれ以上はもう無理!といった雰囲気になっていた.しかし,梅比良さんが来ていなかったらどうしよう,きっと無理だったはずだなどと話していると,ようやく岳沢ヒュッテに到着した.キャンプ場所に梅比良さんの姿は見当たらず,がっくりする.
とりあえずテントを張りつつ,ヒュッテにキャンプの申し込みをする.ヒュッテに向かって河原を渡り,ヒュッテ前に着くと,見たことのある後ろ姿が見えた!「うめちゃーん!!」.来てくれていたのか!正に天使のごとくとはこのことか.

皆がそろったところで生ビールで乾杯.
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生ビールは800円だが,ジョッキをそのまま持って行っておかわりすれば700円だった.うまいのなんの!梅比良ごはんも美味しい,ごちそうさまでした!!

8/17 上高地へ下山予定なので,8時出発だったが,皆早く起きてしまって少し早めに出発した.

岳沢ヒュッテ前にて.
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山をふりかえりつつ,ゆっくり慎重に降りた.風穴天然クーラーはいい休憩場所だ,2時間半かけて河童橋に戻ってきた.デポ品を回収して,小梨平キャンプ場にベーステントを張って,お風呂に入って,昼食を食べて,お昼寝をした.15時過ぎには宮本隊(涸沢〜奥穂高岳〜重太郎新道下山)が下山してきて合流.

河童橋をバックに.
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明神岳絞への登りでは下山も覚悟しましたが,ベテランの判断に助けられました.ありがとう明神岳,ありがとう前穂高岳.
posted by: kussan | アルパイン | 22:08 | - | - |-