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人形峠から伯州山、三国山、辰巳峠へ縦走
【山行日】 2014322日(土)〜23日(日) 1泊2日

【ルート】 人形峠〜高清水高原〜伯州山〜伯州山荘〜P1087.8()〜恩原三国山
      〜ギラガ仙
〜辰巳峠

【地形図】 1:25,000 上斎原、三朝、岩坪、加瀬木

【参加者】 H


 岡山の山々で、自然がよく残っており、比較的長い縦走ができるところを地形図で探していると岡山最北端で岡山・鳥取県境をなす恩原高原を取り巻く山々に興味が湧いた。

少し調べてみると、伯州山というよく登られている山があり名前にも魅力を感じる。東には標高の高い三国山がある。

そこで、それら2山を含め、縦走の起点・終点をそれぞれ国道が通る人形峠と辰巳峠とし、その間の県境稜線を通しで辿ってみることにした。

 地味な山々だろうが、残雪は多そうで行くなら3月が良さそうだ。

登山口と下山口が離れているが、今回は自転車を活用し登山口へ戻る計画。

 前日は九州に用事があり帰宅が遅くなったため、広島を朝5:30出発となった。 
 辰巳峠へ
8時に着き、もとの道を引き返して国道179号に出るが駐車にいい場所が見当たらない。
旧道に入って100mほど進んだところで停めることにした。
 時刻は既に
9時前となっていた。

 

【行程1日目】行動時間 6時間05 分 天気 晴時々曇り

駐車地9:109:45人形峠9:5510:40高清水高原10:5012:00 P103112:15P1046 13:1513:35伯州山13:4513:50伯州山荘13:5515:15 P1087.8

 

駐車地(国道から旧道に入って100mの地点)から人形峠へ

ピッケル、ワカンをザックに括り910分になってようやく登山開始だ。

泊りの山行としてはいつもになく遅い出発となった。

除雪された車道をまずは坦々と登る。

峠の手前の施設駐車場には3台の車が停まっており、トレースが期待できそう。

駐車地から40分弱で人形峠に到着。気持ちいい青空が広がる。

車道の鳥取県側は除雪されていない。その先にはトレースが続いていた。


 

人形峠から高清水高原へ

峠から複数のワカンのトレースが尾根を忠実に辿っている。

今朝降った新雪で雪面はふかふかだが踏み跡のおかげで楽ちんだ。

先週の冠山から恐羅漢山への縦走では深く沈んで苦しかったのでありがたさが身にしみる。

電柱と電線が尾根沿いに通っており、雪の下には道がありそうな感じ。

標高850mから高度差40m余りは一気に登る。

明瞭な尾根に乗り右に直角に折れしばらく緩い登りが続く。

次第に傾斜が増すと樹林を抜け出して一気に視界が広がった。

 

大きく幅の広い真っ白な尾根となり、気分がいい。
青空と白のコントラストが強烈だ。

地形図ではこの標高940mあたりの膨らみに高清水高原の文字がある。

三角点はその北の975.6mで、この間をそう呼ぶのだろうか?

背後には去年登った花知ヶ仙など南の山々が並ぶ。
西には白い蒜山、大山がはっきり見える。

右手の東にはこれから辿るP1031やその手前の1020mのピークがよく見える。

伯州山や三国山はこのピークで遮られ見えない。

展望を楽しみつつ緩やかに登ると三角点975.6mだ。
ここで大山の眺望を肴に休憩。

日本海の青い色や東郷池も望見できる。


 

高清水高原からP1031先へ

右手にこれから向かうピークを眺めながらまずは次のピークを越える。

このピークで峠から続いた電線は終わり、四角い施設がある。

鉄塔の立つ広い鞍部へ下る。
尾根のやや右を進む。鞍部は樹林が無く、雪原が明るい。

緩い登りで始まり次第に傾斜が増してくると初めて綺麗なブナ林に入る。

特に右側の緩い斜面一帯に揃って立っていて壮観。

尾根は徐々に右に旋回しながら進む。

P1020山頂部は岡山県側に大きなブナの木が数本あり美しい。

このピークの降り出しの地点ではこれから向かう伯州山や三国山方面が白く見渡せる。

これから先のルートを地図で照合する。

伯州山は特徴なく、尾根の一隅に位置しているようだ。



一旦広い鞍部に下ってP1031への登り斜面は一面ブナ林でいい光景。

樹氷で白くなった樹冠が美しく揃っているのが樹間から覗けて雰囲気が良い。

  

P1031を越えて広い台地を進み、正面に三国山を望めるところでお昼になった。15分休憩。日差しが注ぎ暖かい。
まったりした時間を過ごし、英気を養う。


 

P1031先から鞍部を越え、伯州山へ

広い台地の中ほどの高みから北東に進路を採り、尾根を下降する。

次第に痩せてきて狭い雪稜を進むが、先行者のトレースで楽に進める。

右手の岡山県側は樹林が無く、雄大な展望が広がる。

どうも下方は日の浅い植林斜面のようだ。



一旦比高50mほど急に登りまた広く平坦な台地となる。
その台地の北東端で休憩。

よく見ると先行パーティが向かいの登りに取り組んでいるのが見えた。

5人ほどいるようだ。20mほど下って向かいの登りはゆっくり取り組む。

少し風が出てきてちょうど良い暖かさだ。

登り詰めた背後には越えて来たP1031と右にP1020が並んで見える。

鳥取県側は尾根の少し下からは植林帯になっている。少し休憩とする。

さてここから伯州山までは比高の無い長く幅広の尾根を進む。

先行のトレースを辿り、P1046は登らずに右手を進む。

地形図の県境より100m程度岡山県側を進む近道だ。

やがて尾根が絞られてきて緩く下り登り返したところが伯州山だ。

先行パーティは山頂での休憩もそこそこにすぐに伯州山荘へ向け下っている最中だ。

山頂からは三国山や今日泊まる予定のP1087.8が迫ってきた。

やっと手の届きそうな位置になった。山頂の標識は頭だけ掘り出してある。

手前のP1046のほうが高く、今まで遠くから見ていても山頂らしくないが展望は雄大だ。

 

 

伯州山からP1087.8まで

先行パーティのトレースを辿り僅か3分ほどで伯州山荘に着いた。

綺麗な木造の小屋で回りはブナ林に囲まれ周囲の景観に馴染んでいる。

ちょっと中を伺うとなかなか快適そうだ。

さて先ほどのパーティには追い着かなかったがパーティは小屋から南に下山方向に進んでいる。

長らく続いたトレースを外れ、これから先は自身でトレースを付けていく。

場所によっては20cmほど潜り、歩行ペースが落ちる。

ひとつコブを越え、次の標高差60mの登りはよく潜って疲れる。

その先、今度は少し急な下りで、滑り落ちないように注意して下る。



P960あたりも雪が深く、思ったより進まない。

稜線よりやや左側(風上側)が、雪面が締まり歩きやすい。

P1087.8への本格的な登りになった地点で疲れ、長めの休憩だ。

疎らなブナの生えた尾根をゆっくり登り、左手から支尾根が合わさる。

5分ほどで山頂に着いた。風はほとんど無い。山頂は南北に長く幅が狭い。

西側には木が無く大きな展望が広がる。

風が無いので思い切ってこのピークに泊まることとする。

普段なら鞍部や風の当たらない箇所にするのだが・・・。

本当に山頂のてっぺんを踏み固めてテントを張った。



実はこれが失敗で夜半から風が強くなりテントが風で鳴ってうるさい夜となった。

夜外に出ると倉吉市や三朝市街の夜景が良く見え、夜中からは月夜となった。

夜景を眺めるには風で寒く、早々にテントに入った。

木々に当たる風の音で山に泊まっている実感を増す。

 

【行程2日目】行動時間 6時間25 天気 曇りのち晴れ

P1087.8 6:30P1086南側7:15P1141北側8:008:20岡山県最北端の鞍部8:309:15 P1213 (三国山西峰)9:209:35恩原三国山9:4510:05ギラガ仙10:20P1192南側10:4011:20 P998.8 11:3012:30 P877.9 12:4012:55辰巳峠

 

P1087.8泊地からP1141北側へ

朝は5:20起床し、テントで6:15頃日の出を迎えた。



6:30出発。40m下って鞍部から登り返す。

県境は何故かすぐ支尾根を下がって東の沢を渡るように通っている。

そのため県境を離れ主稜線をもう少し南下する。

地図をみて左手に浅い沢を囲むように左に旋回下降し、忠実に分水嶺を進む。

この広い鞍部は大きなブナの揃った素晴らしいところだ。

しばし樹林に見惚れる。巨木の間をゆったり歩き、向かいの斜面を登る。

この先のP1086一帯も素晴らしい樹林に取り囲まれており、幻想的だ。

いい雰囲気のブナ林はさらにP1141まで続いている。



周辺は複雑な地形で面白い。緩い台地状の膨らみが派生し、並走している。

岡山県側は緩い尾根に浅い谷が絡み、鳥取県側は急に落ち込んでいる。

進路は好きなところを歩けるが、東に進むにつれ、鳥取側斜面を意識し進む。

この美しいブナ林の一帯は地図をよく読むと、岩井滝の源頭部にあたる。

P1087.8からP1141までが最も優れた自然が保たれているようだ。

天気が良ければもっと美しいだろう。少し残念だ。

  

さてP1141への手前の広いゆったりしたブナの台地で休憩だ。

10分ほど休憩し体調を整える。

出発してすぐにスノーシューの踏み跡がある。すごく大股で昨日のようだ。

どうもこの鞍部から鳥取県側に向かったようだ。

東はここから三国山、ギラガ仙を越えスキー場方向に続いていた。

大股のトレースで歩幅が合わないが、沈み込むよりははるかに楽になった。

P1141の北に登ると、昨日から辿ってきた県境稜線が見渡せた。霞みで残念。

東にはこれから向かう三国山がある。ガスが晴れだしたが逆光で見え難い。

天気は何故か先週の山行とよく似たパターンだ。霞はPM2.5だろうか・・・?。

P1141北側から恩原三国山へ

トレースが先まで見える。狭く痩せたピークを越え、稜線をどんどん下る。

やがて植林帯になり、木々の隙間を縫ってトレースが続く。

トレースは登りでも相当一歩の間隔があり、主は相当大きな人なのだろうか?



岡山県側が植林、鳥取県側が自然林の鞍部でしばし休憩。

日差しで木の上に積もった雪がどんどん解け、水が滴り衣類が濡れる。

ここは岡山県の最北端の地だ。標高1000m。

登り返しは少し急だ。それも三角点P1082.1で一旦平坦となる。

ここからはP1213山頂までずっと緩い勾配。息を整え単調に高度を稼ぐ。

だだっ広い尾根で木が無くなり、真っ白な斜面をひたすら上部に向かう。

鹿のトレースも人間のトレースと行ったり来たりして交わるのが面白い。

もちろん人間用のほうが辿るには楽だ。

人のトレースはP1213(三国山西峰)には寄っていない。

不思議なことに鹿のトレースが何故か山頂を経由しているのが面白い。

三国山西峰からは恩原三国山が眼前に迫り、北にはさらに高い北峰が見える。

ギラガ仙も白い斜面を正面によく見える。

 

このあたりはまさしく白い大地だ。

このP1213には大きな杉の天然木が風雪に耐え立っている。凛々しく壮観だ。

ピークから先で再びトレースに復帰し、広い鞍部へ下る。

同じ標高差を稼いでブナ林の広がる恩原三国山へ。

広い樹林中の山頂は静かで落ち着きのある雰囲気だ。

長めの休憩を入れる。行動食と飲み物で日向ぼっこだ。

 
 

恩原三国山からギラガ仙へ

さて少し下って登り返す。東には高鉢山の稜線が取り巻くが霞んでいる。

20分ほどで展望のいいギラガ仙に着く。ここでもゆっくり休憩する。

はるか辿ってきた山並みが見えているが、霞があり色が冴えない。

三国山と名乗るピークがこのあたりに複数ありややこしい。

山行後に調べてみてこの山の名前も分かった。山行中は三国山と思っていた。

 
 

ギラガ仙から辰巳峠まで

暖かい山頂で15分ほど過ごし、出発。風に乗って人の声が聞こえてきた。

尾根を南下していくと、先のピークから数人降りてきた。

鞍部あたりで出会い、少し話しをする。スキー場から北峰への往復とのこと。

大股のトレースの話題になり、同じことを思っておられた。

さて少しの登りでP1192だ。そのまま通過し、トレースとはお別れだ。

標高差40mほど南下した広い平坦地から直角に折れて東に急下降する。

進行右側に植林帯が続く。

この下りは陽がよく射していたのか雪がグサグサに腐っていて始末が悪い。

ところによっては股まで潜り、下りなのに力が要る。

傾斜が緩くなるとさらに大変だ。重たい湿雪に足を取られ遅い足取りで進む。

おまけに靴下に水が染込みびしょ濡れになって相当不快。

緩い尾根を次第に右に旋回し、南西に向かう。



地形図をよく読みながら小尾根に釣られないように注意する。

進行右側は概ね植林が続く。広いP998.8でようやく休憩とする。

ここから先は概ね下りだが、小さな登りも交えながら進む。

P921は東を巻いて登らずにやり過ごす。

P877.9の手前で背後に山並みが見えた。最後のピークで10分余り休憩。

左に折れ、ひとつコブを過ぎ、10分ほどで辰巳峠へ到着し、無事縦走終了。


 

下山後の移動

峠から自転車で国道を走る。途中20mほどの登り以外は下り一方で爽快。

8kmを30分で179号の交差点に着く。

ここに自転車と荷を置いて駐車地に向かって歩く。1kmを15分で車へ戻った。

辰巳峠から駐車地まで自転車と徒歩で45分だった。

 

岡山県最北の縦走は恩原高原の北辺を縁取るようにあり、中国山地としては山深さを感じることができ、充実した縦走となった。

特に泊まったP1087.8からP1141の間はブナを主体とした自然林が残されており、もう一度辿ってみたいところだ。

帰路、ローカルな鏡野温泉に立ち寄ってみた。すごくつるつるしたお湯で汗を流した。

posted by: horiuchi | - | 18:21 | - | - |-