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常念乗越から中山、赤沢山へ
【期 日】2014年9月13日(土)〜15日(月・祝)
【参加者】H
【地形図】1:25,000地形図 穂高岳、槍ヶ岳
【ルート】
一ノ沢登山口〜常念乗越〜一ノ俣谷下降〜標高2,115m〜中山乗越(⇔中山へ往復)〜二ノ俣谷・峠沢出合〜標高1,860m〜赤沢山東面のルンゼ登行〜最低鞍部(⇔赤沢山へ往復)〜西岳ヒュッテ(⇔西岳へ往復)〜殺生テント場〜槍ヶ岳山荘〜新穂高温泉
 


梓川の最上流域で槍ヶ岳と常念岳に挟まれたエリアに、中山と赤沢山の二つの山がそれぞれ主稜線から離れた位置にあり、槍・穂高連峰の風景が素晴らしそうに地形図から想像でき興味が湧く。
そこで、これら二山を同時に登ろうと計画した。中山へはその昔、槍ヶ岳への登路とて辿られていたルートで中山乗越に登りそこから中山へ往復。
中山乗越からは二ノ俣谷へ一旦下って、赤沢山と西岳の間の最低鞍部に突き上げるルンゼを二ノ俣谷出合から標高差740mを詰めて中山と赤沢山を繋ぐ最短コースだ。
前夜広島を経ち、松本駅で深夜を過ごす。早朝の夜行列車に乗り継ぎ穂高駅へ。
穂高駅に着くとほとんどの客は中房方面へ。駅前の登山者はだんだん少なくなってきて、タクシーに乗れるか心配になったが、駅待合室にいた女性に声をかけると、ちょうど予約されていたタクシーに同乗させていただけた。初めての縦走登山だとのことで、一の沢登山口でお互いの山行の無事を祈って別れた。若いのでこれからいろんな山に行かれるのだろう。
 
【行程1日目】行動時間 9時間00分 天気 晴れ時々曇り
一ノ沢登山口5:50〜9:15常念乗越9:35〜11:20一ノ俣谷標高2,115m 11:30〜11:55中山乗越12:00〜12:45中山13:15〜中山乗越13:45〜14:50二ノ俣谷・峠沢出合
 
一ノ沢登山口から常念乗越へ
 5:50出発、時間記録として画像を撮ろうとしたら電池が切れている、出発時に確かめたのだが・・・。今山行は画像なし。非常に残念!!
でもまぁいいか。こういう時もあるさ。しっかり自分の目に焼き付けておこう。
過去2回ほど辿った道だ。朝早いので涼しく、快調に進む。
途中で2回休憩を入れ、3時間40分掛けて常念乗越へ。大勢の登山者が絶え間なく続く。
目の前に槍ヶ岳方面が見え、今日の目的、中山もよく見える。その背後には赤沢山も見え、地形図でチェックした赤沢山東面の沢の上部半分ほどが見える。
赤茶けて、かなり急に見える。
周りの景色を楽しみ20分ほど休憩。
 
常念乗越から一ノ俣谷を下降し、中山乗越、中山へ
まず小屋の右から一ノ俣へ降りようとするがハイマツと灌木が邪魔し、踏み跡が分からない。小屋の裏だと思い回ろうとすると関係者立ち入り禁止の看板が・・・。
裏手で作業している小屋の人に尋ねると、小屋の裏から水場への踏み跡を教えて頂く。
一ノ俣へは今はもうほとんど行く人はいないとのこと。
教えられた道を辿って樹林中を下っていく。沢状になって倉庫の小屋が現れ、その後右の小沢へ移動した先に青いドラム缶があり道はここで終わり。
沢靴に替え、水流を追いかけるが、両側の灌木や河床の倒木が煩わしい。
右岸から小さな流れを合わせると進み易くなる。
明るい花崗岩の流れは気分がいい。
東天井岳からの本流出合で休憩。
水量が多くなるが穏やかな流れが続き、爽やかだ。青い空と白い河床、両岸の緑のコントラストはどこにでもある光景だが美しい。
さて、中山乗越の入口を見落とさないよう、地形図を頻繁に見て尾根の張り出し方に注意する。地形図でこのあたりかと思い観察すると沢から5mほど入った木に赤い布が垂れ下がっていた。沢靴を履き替え、結構急な溝状の中を突き上げる。上部では溝中を辿りにくいので右岸側の斜面を真上に登る。灌木はあるが藪は無く登りやすい。
一ノ俣沢から25分で乗越へ着く。ここに荷を残置し、空身で中山へ続く尾根へ。
2,269標高点のある中山乗越は意外と痩せており、藪は無くすっきりしている。
風が抜けて気持ちいい。
意外にもはっきりとした踏み跡がある。標高2,300m〜2,380mまでは少しシャクナゲや灌木で進み難いところも部分的にはあるが、概ね踏み跡はしっかりしている。
標高2,380mからは稜線真上のハイマツを避けるため、稜線の東側に道が続く。
常念岳を左に見ながら進む。
ダケカンバの間の草地や灌木の間を抜けていくが、クロマメノキ(ブルーベリーのような実がなる灌木)に実がたくさんなっていて頬張りながら進むのでなかなか捗らない。
甘酸っぱくちょうど食べ頃で手が紫色に染まる。
一番高そうな箇所に来て一段上部に登る。
山頂からは360度の展望だ。槍、穂高の山並みが今日はくっきり澄んで見える。
明日登る赤沢山も存在感が大きい。
赤沢山東面のガラガラの沢の様子がはっきり見え、明日に備えてよく観察しておく。
常念岳、大天井岳、槍・穂高、蝶ヶ岳、上高地などしばらく展望を楽しむ。
 
中山から峠沢を下って二ノ俣谷へ
中山乗越へ戻り、西に斜面を適当に下る。
木に掴まりながらどんどん下ってやがて右から流れを合わせる。光沢のある赤いテープが分岐にある。
さらに下降すると前方の空間が大きく開け、右岸から本流を合わせる。その手前から並行しているので合流は地形図で見るより下流側だ。
明るく広い河原歩きで二ノ俣谷へ。
少し下流側の左岸にいい台地があり、今日の泊場と決めた。
明日詰める赤沢山東面の沢の出合まで偵察に出かける。
10分余りで着いた。大きな礫の中に流れがあり、明るい。
夜、焚火で暖を取る。乾いた木が幾らでもあり事欠かない。
夜中目が覚めると明るい月夜だ。明日はいい天気になりそう。
 
 
【行程2日目】行動時間 7時間20 天気 晴れ 午後から時々曇り
峠沢出合6:45〜二ノ俣谷標高1,860m 7:00〜最低鞍部9:35〜9:55赤沢山10:25〜最低鞍部〜11:00ヒュッテ西岳〜11:10西岳11:20〜ヒュッテ西岳11:30〜水俣乗越12:20〜ヒュッテ大槍13:50〜14:05殺生テント場
 



二ノ俣谷から赤沢山東面のルンゼを詰めて赤沢山へ
5時半に起き、6時45分出発。朝の渡渉は日差しが無く寒い。
出合を7時に通過し、いよいよガラガラの沢を詰める。
西岳と赤沢山の最低鞍部まで標高差740mを詰め上げることになる。
今山行のハイライト。相当上の方まで見通せる。
40分ほど調子よく単調に登って太陽の光が背後から射してきた。
今日は雲ひとつ無い快晴だ。
さてここから日差しを遮るものがないので相当暑くなりそうだ。
幸い風はあるので思ったほどにはならなかった。
礫や大岩は不安定で時々ぐらつく。足の上に石を落とすとただでは済まないので、一歩一歩動かないかよく確かめながら登っていく。
水流は地形図のちょうど水線の始まりで消える。標高は2,060mあたりだ。
その後も時々流れがあるが、標高2,200mあたりまでには完全に消える。
前方は常に見通しが利くので安心感がある。
前日観察した風景からどこら辺りにいるか合わせながら歩く。
そしてガレの続きが右手(左岸側)に分かれていく場所で見計らって左のガレ筋に草付斜面をトラバースで移る。少しだけ灌木帯を通過するので、この木陰で休憩。
真っ直ぐ続くガレは地形図のガレマークで標高2,580mを頂点にした源頭に発している。
背後には中山を挟んで常念岳が大きく迫りだし、雄大な展望だ。
全然人の気配が無い明るいルンゼは思ったほど傾斜も無く、快適だ。
このルンゼは他に誰か過去に登ったのだろうか?ゴミは全く目にしない。
礫が少し小さくなってきて歩き易くなってくる。
広幅のルンゼは草付の中の岩を踏んで行くことも出来る。
風景に広がりがでて、高山植物の草地が現れ心地よい。青色のトリカブトが数多く風に揺れている。
標高2,360mで左岸側の岩下に風の通るダケカンバの木陰がありしばし休憩。
さらに快適に登り、標高2,460mで2分する。左は稜線のガレ場からのルンゼで、ここでは右に採る。昨日観察していた通り、ここからは緑一色の草付の中を詰める。
青い空と合わせ爽やか。もう100m余りで終了だ。稜線の鞍部が良く見える。
だんだん傾斜が強くなり、草付の草の根本を押さえながら高度を稼ぐ。
最後は灌木の末端の枝を掴んでわずか距離10mで鞍部にぴったり出た。
同時に目の前に槍・穂高連峰の風景が展開。このルートの達成感に浸る。
荷を残置し空身で赤沢山へ。ハイマツの間にしっかりした道があり、ひとつ小ピークを越えて南北に長い赤沢山の山頂へ。単独行の人が2人いた。
今日は素晴らしい秋晴れの展望で、昨日の中山といい、天気に恵まれたことに感謝。
写真が撮れないのが残念だが、雄大な展望の前ではほんとうに小さなことだ。
 
赤沢山から西岳へ
鞍部から一気に登るとテント場を過ぎてヒュッテ西岳に着く。
天気がいいので空身で西岳へ登る。黒部湖のブルーが鮮やか。
 
西岳から殺生へ
今山行はもう一般道だけなので「気が向くまま」と言いたいところだが、山の会に計画書を提出しているので当然計画通り進む。
3連休なので多くの登山者と行き交う。
水俣乗越は北鎌尾根に行った時以来だ。
東鎌尾根を登ってヒュッテ大槍から巻き道で殺生へ。
既に多くのテントが張られ、狭いスペースに居場所を決めた。
昨夜とは大違いのギャップが楽しい。
 
【行程3日目】行動時間 7時間00 天気 晴れ時々曇り
殺生4:30〜5:00槍ヶ岳山荘5:35〜7:55奥丸山8:10〜ワサビ平〜11:30新穂高温泉
 
殺生から槍ヶ岳の肩を越え、新穂高温泉へ下山
朝4時半ヘッドランプを点けて出発。
槍ヶ岳の肩で山頂に登ろうと列に並ぶが一向に進まない。
山頂へはもう何度も登ったのであっさり諦める。
山荘前で大勢の登山者に混じってご来光を拝んでから下山の途に就いた。
 
 中山と赤沢山はともに天気に恵まれ3連休にも関わらず静かで展望を満喫できる充実した山行となった。
赤沢山東面のルンゼは困難なところは無いので、またいつか天気のいい日を狙って再訪してみたい。
 
posted by: horiuchi | 北アルプス | 19:44 | - | - |-