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西表島南海岸から船浮へ

【期 日】2014年11月29日(土)〜3日(水)
 
1129日 
大原港へ着くと南国の陽射しが強烈。
南風見田浜からは海岸を歩くが泊まるところには水が無いといけない。
20分くらいでオーストラリアから来た人と出会う。
近くの森の中にテントを張っていて、夫婦で1週間ほど滞在しているらしい。
今度は海で泳いでいる人に出会う。
長く滞在されている様子で、よく日焼けされた人だ。
森の中の水場とテント場を案内していただき、今日は早いがこの教えていただいた場所で泊まる。森の中で風が当たらず快適だ。
水場は整備され、水風呂の場所も作ってある。
このあたりは砂浜からは見えないが、森の中に沢があり、長く住んでいる方が多いらしい。
夜、地面で光るものがある。空中にも光が・・・・ ホタルが舞っている。
寝付くと暑い・・・・。
寝袋に入るどころか、半そでで汗が出る。テントから上半身を外に出して寝る。
 
11月30
今日は鹿川まで行く。
朝8:00、海岸を西に向け出発。
日の出は過ぎているが朝の空気が清々しい。

10分ほど歩いて釣り道具を持った人に出会う。
やはりすぐ背後の森の中で滞在しているとのこと。
西表は森の中に行って戻ってこない人が多いとのこと。
鹿川へのルートを教えてもらう。
30分ほど歩いて砂浜が途切れ、しばらく進むと少し沖に浅瀬が続いているのが見える。
ここからリーフ歩きだ。
海岸線は大岩が積み重なり歩きにくい。
リーフは快適だ。
真っ青な熱帯魚や取り残された魚が足元で走る姿を見ながら歩く。
シャコが時々走るが、なかなか逃げ足が速い。
一番外側ではリーフで大波が砕け、その音が始終耳につく。
だんだん日差しが強くなり陰が無い。
暑くてしょうがない。
そのうち海に全身を浸す。
やがてトーフ岩とかいう大きな四角形の塊が近づいてきた。

浅瀬に存在感が大きい。
岩の際には熱帯魚が群れている。
昼前には水面が上がってきてリーフ歩きを終了。
大岩を乗り越えて海岸を西に進む。
水のある大浜へ辿り着く。
水をいっぱい飲んでそのまま水場の木陰でしばらく休憩。
暑くてバテそうだ。
西を目指して出発
落水崎が遠くに見えている。


浜が無くなりまた岩だらけの海岸を進む。
やがて鹿川の浜が遠くに見えるようになる。
小さな浜を過ぎてしばらくで、ブイが2か所、アダンの木に吊るしてある。
ここが山越えの入口だ。
400m位先を眺めると確かに山が海にストンと落ちていて通れそうには見えない。
この先の海岸は満潮に近づいているので岩場を歩くだけでも困難そうに見える。
アダンの棘をしばらく我慢し、暗い森の中に入る踏み跡を辿るが急な登りだ。
ところどころ茂っていて先がどう続くのかよく観察して進む。
テープの目印があるので20m進んでテープが無ければ間違いだ。
標高100mあたりで急に左折する。
ここは藪で見えなくなっているので分かるように刈っておいた。
しばらく進むと尾根上の平坦地となり、ここにも2か所ブイが吊るされた分岐だ。
右に進むとクイラ川のほとりに出るらしい。
暑くて大汗をかく。しばらく休憩。風も当たらず湿度も高く不快。
分岐から尾根を平坦に辿り、しばらくしてやや下り気味に進む。
尾根の鞍部に着く前に左折し浅い沢状に入る。
この沢をどんどん下降していく。
やがて前方が明るくなる。
海の見える崖に出る手前を右折。
アダン林の中の切り分けを緩く下降し、海の見晴らしのいい岩場に躍り出る。
これから辿る海岸線が見渡せる。
鹿川の手前には岩場が海に落ち込む場所が見える。
この山越えはクイラ渡りというらしい。
山越え区間はクイラ川から越えてきた西表島在住の若いガイド2人と出会った。
ここから再び海岸線歩きだ。
砂浜と先ほどより小さい岩を交えた海岸を進むが暑さでバテバテだ。
いつもになく歩行が進まない。何度も休憩を入れる。
休憩の度、海に全身を浸けて体を冷やすが海もぬるま湯のようだ。
先ほど見えていた岩場に着く。
海岸は泳げば行けそうだが止める。
手前に青いロープが垂直に掛けてあり、5mほど真上に登る。
そこから水平に狭い棚をトラバースすると簡単に向う側の海岸に降り着いた。
後で岩場の海岸線を見ると干潮なら海の中をそのまま歩いて進めそうだ。
それから10分ほどで待望の鹿川の浜へ着いた。

南風見田浜から8時間余り掛かり疲れた。
広い浜は誰か居るかと半分期待していたが誰もいない。
浜の真ん中にある岩場の右手少し上がったところには生活していた跡が残っている。
岩の下には本体の岩から少し離れて大きな岩塊がひとつあり、その脇にテントを張る。
水場に行くとテナガエビや大きなカニや15儖未涼舷綉?など生物がいっぱいいる。
この水を飲むしかない。
今日は暑いので途中でも生ぬるい沢水をそのまま飲んできた。あまり気持ちはよくない。
夜、ヤエヤマオオコウモリやホタルの光が舞う。フクロウの声もする。
夜中テントのすぐ横でガサガサ音がする。
外に出ると干しているズボンに大きなヤシガニが取りついている。

半月の月夜が美しく、夜遅くまで見惚れていた。
西表の自然を今感じている。
 
12月1
夜中、日付の変わる時間から天候が急変した。
今冬一番の冬型で最初の波動が来たようだ。
風が急に強くなり、大粒の雨となった。
雨は朝まで降り続く。
気温が一気に下がり、半そでで快適だったのが寒く寝袋が必要になる。
朝は厚い雲に覆われ風が強い。
今日は一日滞在することに。
それでも9時過ぎには少し太陽が出て、暖かさを感じるようになる。
石垣で買った釣り具を出し、近くの磯へ。
貝を餌にするとカラフルな魚が次々と釣れる。
釣ったらすぐに逃がしてあげる。
  
午後は海岸で昼寝や水場の沢の上流へ歩きに行ったりする。
大ヤドカリや蝶やいろいろな生物がいて飽きない。
夕方、泡盛を飲みながら夕餉をしていると、なんとも心地よい。
この奥深い場所で時間を過ごすことに優雅さを感じる。

しかしちょっと問題が・・・。これからの天気が分からない。
なぜならラジオは日本語放送が聞き取れない。携帯は圏外だ。
夜の帳が下りると昨夜と同じようにオオコウモリが背後の岩場で舞う。
その岩場に数匹のホタルの光も舞う。
夜遅く再び大雨になり、風が強まる。
明日の天気が心配だ。
 
12月2
朝起きると細かな雨が降っている。
今日は行程が短いので朝9:00出発する。
前日に山越えルートの入口は確認しておいた。
薄い踏み跡と目印を頼りに歩く。
今日は雲が低く、鞍部はガスが掛かっている。
ジャングルの中は相当薄暗く、見通しが無く不気味だ。何か出てきそうな気配。
道は沢の左岸にあり、沢から結構離れた箇所を歩く。
平坦なところは踏み跡にならず、よく観察して進むが、時々進路を外す。
道は平坦地で急に左に曲がってしばらく進んでから下りに転じ、沢に出る。
そこをクロスして後は、概ね右岸を行く。
ところどころ崩れて道の体裁をなしていない。
そんな箇所は沢の中を進む。目印は朽ちたのか少ない。
最初登りの道もやがてほとんど平坦な道となり長く続く。
両岸の山肌が少し見えるようになると少し急な登りに転じる。
とそこが峠だった。浜から40分ほどだ。
風は当たらないのでしばらく休憩。オレンジ色のブイが吊るしてある。
峠を越えるとウダラ川の流域だ。
最初概ね左岸に道があるがところどころ崩れているので沢を行く。
深いジャングルだが今日は気温が低く、汗が出ないのでクイラ渡りより快適。
ただし、夕刻のように薄暗く、リュウキュウイノシシに出会うとドキッとする。
何度かイノシシに出会いながら左岸から沢の合流する河原に着いた。
ここで越冬中のリュウキュウアサギマダラの大群に出会う。
一本の枯れ木に無数に止まっている。
近づくと一斉に飛び交い華やかだ。
オオゴマダラの優雅な飛行も混じる。
しばらく観察する。
出合を渡って左岸の道を下降する。
やがて右岸に渡り、少し高度を稼いだ後下降し再び沢に着く。
そこからは道が分からなくなってしまう。
両岸をよく見ても道らしいところが無い。
川幅が広がりマングローブが優勢になっている。
川に中を進むことにする。
潮見表で今日は午前9時ころが干潮だ。
どんどん下降するが部分的に深い淀みがあり、進路変更を何度かする。
やがて右岸のマングローブの中を進むが、意外と足元は固い。
1か所横に深い淀みが走っていて、山際まで迂回。
その後は単調に進み、背後に山々が見渡せるようになる。
そこからわずかで河口の浜に出た。
振り返ると越えてきた山並みが見渡せる。


浜は湾の奥に弓状になり、外海は少し見える。外海は大波で白くなっている。
干潟は干潮なのでかなり沖まで浅瀬が続く。
浜から離れて干潟を一直線に進み逆に浜を見渡して歩く。
やがてボートが置いてある木陰が見える。
さらにしばらくして低く横に枝を張ったヤラブの木に「水汲場入口」の看板を見かけた。
浜へ上がり、水場を確認しに行く。
入口横にはブルーシートが掛けてあり、中にテントやベッドが置いてある。
有名なケイユウじいさんとシロの暮らした跡だ。
(私は詳しくは知らなかったが後に白浜で泊まった民宿で知ることになる)
今日は雨こそたいして降っていないが、厚い雲に覆われいつ大雨になってもおかしくない天候だ。
ボートを揚げてある近くの木陰にテントを張った。

鹿川からは休憩も入れてわずか2時間で行動終了。まだ朝の11:00だ。
はるか沖合のリーフは大波で白い線が連なっていてここまで音が響いている。
はだし、手ぶらで湾内やマングローブ林の中に散歩に出掛ける。
カラスが多く、昼間からオオコウモリも時々飛んでいる。
ウダラ川河口は川のような強い流れがある。
面白いことに約5分ごとに流れが下流から上流へ頻繁に入れ替わりを繰り返す。
風のせいなのだろうか?それとも何が原因なのだろうか興味が湧く。
干満に合わせ上がるのと引くのと一定だと思っていたので驚きだ。
海岸のゴミを見ると、台湾、中国、ベトナム、フィリピンが多く、日本のゴミは見当たらない。
ここウダラ浜も鹿川も、浜の奥の林の中はゴミだらけで、海岸背後の森の中はどこも汚い。

浜の反対側に行ってみる。
浜の切れた先は海岸の岩場に直接波が当たっており、今日の海岸歩きは無理そうだ。
散歩が終わるとすることが無い。
さて優雅なひととき。また昼寝しその後少し昼酒をたしなみながらのんびりと過ごす。
行動時間が短く、眠る時間が長く、西表ではいつもの山行とは大違いだ。
なので夜の散歩に暇つぶしに出掛けてみる。

真っ暗になった海岸を歩き、ウダラ川の河口からマングローブ林の中を彷徨ってみた。
雲の合間から時々月明りが射し、山々のシルエットや木々の陰影が幻想的だ。
気づくと夜10:00だ。山行と同じくらいの時間を放浪していた。

鳥の声は少なく、今までになく静かな夜だ。でも生き物の気配は濃厚だ。
 
123
今日は朝から雲が途切れがちで、朝日が射す。
久し振りに海の色が綺麗だ。青空も久し振りだ。
午前10時が干潮で、歩くのに都合がいい。
実は干潮の時間に合わせて山行の日程を決めたのだ。
波うち際を海水に浸かって進む。
海岸は大岩があるが海中には少なく、砂地になっている。
股くらいまでの水深で快適に進む。
長い砂浜に上がり、北上する。
山越えの入口に白いブイが吊り下げられている。
山道は明瞭で、標高70mで尾根を回り込んで越える。
そこから凹地を北に進む。
沢状の中で分岐があり、右折し緩く登る。
峠を越えるとロープがあり一気に下る。
降り着いてマングローブの短い森を抜けると広い干潟で視界が一気に広がり爽快。



ここに注ぐ川の名前は地形図になく分からないが、奥の方を眺めると切り立つ崖があり滝が掛かっていそうで雄大な光景にしばらく足が止まる。
真っ直ぐ対岸に渡って砂浜で大休止。
雲が少なくなり晴れ間が多くなってきた。海の色が美しい。
砂浜を抜けると岩の基部の海水の中を進む。
次の浜へ上がってまた岩の基部の海の中を進む。
もう1回繰り返して今度は岩が転がる歩きにくいところを回り込むと大きな白い浜だ。
イダ浜でシュノーケルを楽しんでいる団体が船に乗ってやって来ていた。
イダの浜は一際白く、海の水色とのコントラストがすごく美しい。

5日間の海岸歩きが終了した。
浜に座り込み、歩いてきた方を振り返る。


フクギの茂った砂の小道を辿って船浮に出る。
ブーゲンビリアなど色とりどりの花が咲き、緑濃い美しい集落だ。

無事今回の旅を終えた。


後半天気には恵まれなかったものの、充実した素敵な時間を過ごせた。
西表の自然にすっかり魅了されてしまった。
今度は落水崎からウビラ石、ヌバン崎へと是非辿ってみたいものだ。

 

  この3年後、南風田浜からウビラ石、パイミ崎崎山湾、船浮へと

  西海岸を巡ることになり、より充実した山行ができた。

posted by: horiuchi | 番外編 | 22:22 | - | - |-