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七ツ岳から父ヶ岳、頓泊海岸へ
2016年3月13日(土)   五島の山行
14日(日)〜15日(月)五島の旅

五島列島はまだ踏み入れたことのないエリアだ。
この五島に山があるのか少し調べると列島で一番大きな福江島に最高峰の父ヶ岳
があり、七ツ岳とあわせてよく縦走されているようだ。
また、五島で一番海の色が綺麗と言われている高浜や頓泊の砂浜が近くにある。
そこで地形図をよく読んでみると、父ヶ岳から頓泊の海岸までは大した距離がない。
ならば父ヶ岳から直接頓泊に抜けたら一番いい山行になりそうだ。
ネットなどでは岐宿町大川原からのルートはあるようだが、頓泊へは見つからない。
頓泊まで降りて時間があればその日に嵯峨ノ島に渡る計画とした。
今回は山行というより半分以上の割で旅の要素が高い。

七ツ岳から父ヶ岳へ縦走し、頓泊の海岸へ
前夜仕事を終えてから新幹線で博多へ。
晩ご飯は博多で食べる。駅前のピンクのイルミネーションが美しい。
博多埠頭行きのバスは帰宅の人で満員。
満員のバスに乗るのは久し振りだ。
快適なフェリー太古で定刻に福江港に着く。
いままで乗ったことのある離島航路としては設備が最高だ。

フェリー太古
少し時間があるので街を散策。
9時10分発の五島バスに揺られ35分、車窓右手に七ツ岳が見えてきた。
七岳口で下車し9時50分登山開始。

五島バス車内から七ツ岳を望む
緩い登山道は後半ほど傾斜が増し、七ツ岳に10時30分に着いた。
天気が良く、東に福江島中央部の盆地と南西側の展望が良い。
照葉樹の森が広がっている。
北に目を向けると、父ヶ岳から東に伸びる山稜が正面から見える。
緑一色で、同じ高さで連なっている。
父ヶ岳の右手にはちょっとした岩稜帯が格好いい。

鋭鋒と父ヶ岳
その岩稜を越えると、前方に父ヶ岳へ続く稜線が見渡せる。
七ツ岳からしばらくはアップダウンが続き、高度感もある。

父ヶ岳への山稜
荒川方面から玉之浦湾とその先の島山島、大瀬崎方面の山々が良く見える。
垂直に切れた岩稜の脇からの風景も素敵だ。

崖の横から島山島と玉ノ浦湾を望む
小刻みなアップダウンが5,6回ほど続くだろうか。
P328を過ぎると下りとなる。道幅は広く快適だ。
やがて照葉樹の落ち着いた尾根道となり、七ツ岳から50分で七岳神社への分岐へ。
小広場になっていて暑いときは木陰で休憩に良さそうだ。
この広場で少し休憩。
これから先は展望が無く、高度差100mの急な登りだ。
風が無く、汗がでる。
最初の標高350m余りのピークは木が刈られ、茨が茂りチクチクする。
しかし展望は無い。
その後はP354、P328を緩やかなアップダウンで単調に歩く。
やがて右手から水の流れる音が近くに聞こえてきて緩い鞍部に辿り着く。
この鞍部からは登りに転じて高度差80mで父ヶ岳の南の肩に登り着く。

頓泊コースを示す道標
ここは頓泊への分岐となっていて道標が置いてあった。
荷を置いて父ヶ岳へ。(実は日帰りの山だが泊り道具を持っているので結構重い)
照葉樹の中を一気登りで高度差100mほど。
山頂直下まで樹林で包まれていて景色は見えない。
落ち葉で滑りやすく、ところどころロープが張ってある。
山頂は灌木が多く狭い。露岩がところどころにある。
展望は360度だが、何といっても高浜、頓泊の海岸のエメラルド色と白い浜が印象的だ。
海の色は沖縄の海のようで、目にも鮮やかだ。
海岸の向うには今日渡る予定の嵯峨ノ島の男岳と女岳も見える。

父ヶ岳山頂から頓泊海岸と高浜海岸を望む
父ヶ岳で景色を堪能してもと来た道を南に戻る。
肩の分岐から頓泊へのコースに向かう。
照葉樹の薄暗い斜面を真西に向かって下降する。
すぐに小さな流れを辿るようになり、道は無いので右岸左岸を適当に歩く。
赤や青のテープのコースサインがあちこちにありルートは明瞭だ。
標高差130mほど下ると青色の屋根の抜けた小屋に着いた。
巡礼石小屋という名称が掛かっている。
中には地蔵様が祭ってあるがかなり荒れている。
水量の多くなった沢をなおも下ると、左岸の高みに林道跡の筋が見てて来た。
少し並行に下って林道跡が沢に近くなった箇所で左岸の林道跡に登る。
僅かに下流側に進むと頑強なシダの藪の中に赤色テープが下がっている。
地形図をよく見ると林道の分岐点だ。
だが尾根を乗越す方の道は完全に藪に覆われてる。
十数メートルほどシダのバリケードを無理やり突破すると歩き易くなる。
すぐに尾根上に達し、林道跡はさらに前方に真っ直ぐ続く。
この鞍部で左に直角に細い踏み跡がある。
藪を分けて少し下ると左に山腹をトラバースするよく踏まれた道となった。

<父ヶ岳から頓泊海岸へのルート図>

道の幅もあり、道の掘り込み具合といい、かつてよく歩かれた道に違いない。
一定の勾配で山腹を巻いたあと、支尾根上に出て、西に尾根沿いを下っていく。
尾根の下部ではやや南側に回り込み、最後はやがて北に向きが変わる。
すぐに広い平坦な場所に出る。ここは椿の林になっている。

頓泊への穏やかな森の道
下草の無い歩きやすいところを海に向かい適当に進むと明るい草地に出た。
すぐに国道が現れ、横切った先には明るく広い空間が広がった。
浜はちょうど干潮のようで、はるか先まで白砂の浜となっている。
解放感満点で思わず海に向かいたくなる。
裸足になり、ザックを置いて空身で海に向かう。
砂地は思ったより固くて沈まない。
昨年の西表島南海岸を辿った時の感触に浸る。
そう、海の色はまさしく沖縄のエメラルド色と同じだ。
鳶の鳴き声と周囲の緑の山々と青空、白雲、海の色に癒されるひととき。
真正面の嵯峨ノ島が引き立つ。
波打ち際まで達し、しばし佇む。海の音が優しい。

頓泊海岸と嵯峨ノ島を望む
景色を楽しんだら再び砂浜を歩いて戻る。
予定通り歩いてきたので、16:45発の船には十分間に合う。
今、正面に見ている島へ夕方には渡るのだ。
先ほど辿ってきた父ヶ岳の山並みが今度は正面に映える。

頓泊から辿ってきた山並みを望む

山行後は嵯峨ノ島へ
ザックを担ぎ、国道を北に向かう。
車はめったに走っていない。
トンネルを越えると今度は有名な高浜海水浴場だ。
やはり幅の広い白砂の海岸で、かなり沖まで浅瀬となっている。
ここはさすがに観光客が何組かやってきている。
ここでも波打ち際まで裸足で歩く。
すごく気持ちいい。
十分休憩し、また国道を北に向かうが今度は海沿いの旧道に入る。
しばらくの登りで展望台に着く。
ここからは高浜と頓泊の両方の海岸が眺められる。
解放感満点。向かいにはやはり嵯峨ノ島が。

高浜海岸と頓泊海岸を望む
ちょうど船が貝津港に入るところだ。
貝津周辺の人家と畑が広がり、緑色の濃淡のモザイク模様が美しい。
三井楽半島の真ん中にある京ノ岳のゆったりした緩い裾野が広さを感じさせる。
船の出港時間まで1時間を切ったのでそろそろ貝津港へ向かう。
貝津港から「さがのしま丸」の客となって嵯峨ノ島を目指した。
上陸後、嵯峨島教会を見学し、男岳、千畳敷を巡って女岳山頂へ。

翌日、女岳の南側から火山地形を目の前にする。
昨日辿った七ツ岳から父ヶ岳にかけての山並みの背後から朝日が昇る。

嵯峨ノ島から七ツ岳、父ヶ岳の山稜を望む
女岳、男岳の火山地形を見学し、戻る道で昨日の山々が綺麗に見渡せた。

再び福江島に戻り旅を続ける
福江島に戻って、鬼岳や大瀬崎灯台、荒川温泉、白良ヶ浜、嵯峨島教会、三井楽岳教会、
柏崎、水ノ浦教会、魚津ヶ崎、堂崎教会など、電気自動車のレンタカーで巡った。
午後から残念ながら雨模様。
今夜は民宿泊まり。魚料理が大変おいしかった。五島うどんもいい味だった。
翌日は天気が回復し、レンタカーで景色を堪能。
ドンドン渕で休憩。その後、堂崎教会を見学。
宿で同宿の人はなんと知床の沢に登ったことのある人で少し山の話をした。

帰路は五島汽船の「フェリーさくら供廖なんの飾り気もない船なのが実にいい。
たまたま乗り合わせた地元五島の人達とのいろいろな話であっという間に時間が過ぎる。
「頓泊への道はもう何十年も前はよく寒蘭を採りに行った時に利用した道だ。だがもう今では誰も利用する人が無い。当時は林業関係者や島の人達も利用していた。島の人は用事もないのにわざわざ山に登りに行くとうい習慣は無いよ」「今でも椿の新種が見つかることもある」とか…。

充実したひとときで長崎に着いた。
さて、広島に帰ろう。

フェリーさくら兇乃∀につく

五島 旅の画像
    
嵯峨ノ島 男岳        嵯峨ノ島 女岳       嵯峨ノ島 火山涯

   
鬼岳から箕岳方面       大瀬崎灯台         荒川温泉

    
魚津ヶ崎           ドンドン渕         戸岐湾の入江とP280
 
   
嵯峨島教会          水ノ津教会         堂崎教会












 
posted by: horiuchi | 九州の山 | 21:31 | comments(0) | - |-