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氷ノ山から扇ノ山へ縦走
【期 日】2016年3月19日(土)〜21日(祝・月)
【参加者】H内
【地形図】若桜、氷ノ山、扇ノ山 1:25,000地形図
【コース】氷ノ山スキー場〜氷ノ越登山口〜氷ノ山越(⇔氷ノ山 往復)〜赤倉山〜桑ヶ峠〜
     桑ヶ山〜ナツラ山〜陣鉢山分岐の西方の鞍部〜小陣鉢山〜悪谷ノ頭〜青が丸〜
          中ノ丸〜シブキ山〜諸鹿越(畑ヶ平登山口)〜登山道標高1,040m〜扇ノ山〜
          ふるさとの森登山口〜ふるさとの森〜標高630m駐輪地
 

 
氷ノ山から扇ノ山への長い尾根の縦走に興味が湧く。標高があるのでブナ主体の尾根だろうと想像できる。
また、近畿北西端、中国地方北東端を締めくくるボリュームのある山塊でもある。
しかしよく地図を見ると、稜線のすぐ西側には東因幡林道が貫通している。
山深さの魅力が減じてしまって、興醒めなのは否めない。
また、林道に因り周辺の植生も植林にいくらか変わっているのではとあまり好感が持てなくなっていた。
だが行ってみないと分からない。今回やっと重い腰をあげて縦走してみることにした。
 
山行にあたりアプローチが問題だが、今回は妻鹿野のふるさとの森手前まで自転車を回送しておき、車は道の駅若桜に停め、町営バスの始発便で氷ノ山スキー場を目指した。
 
【行程1日目】 行動時間 7時間50 天気 小雨のちガス
氷ノ山スキー場前バス停9:00〜9:25氷ノ越コース登山口9:35〜10:50氷ノ越11:05〜12:05氷ノ山12:20〜13:10氷ノ越13:25〜赤倉山13:45〜14:40桑ヶ峠14:50〜桑ヶ山15:15〜ナツラ山1,082m16:00〜16:50陣鉢山への支稜の西方鞍部
 
スキー場前バス停から氷ノ山越へ
バス停に着くと雪が無い!
昨年の3月14日にこのバス停に降りたが、その時は雪が多かった。1週間しか違わないのに今年は例年になく雪が無い。これでは先が思いやられる。
おまけに今日は小雨で山はガスっている。雨具を着けて歩きだすが湿度が高く不快だ。
2車線の国道を桑ヶ峠方面に進み25分で氷ノ越登山口着。


ここで朝食(といってもパンを齧るだけ)
登山道は半分くらい残雪の上を歩くが、雪が融けだして足元はじゅくじゅくだ。
ガスのかかった薄暗い植林の中を黙々と進む。
1時間10分で氷ノ越の小屋に着いた。
しばらく小屋で休憩。
 
氷ノ山越から氷ノ山へ往復
荷を小屋に残置し、軽装で氷ノ山へ。
雪の上には踏み跡が幾つか付いている。
上部に行くほど風が強まり、少し寒い。
こしき岩は左(兵庫県側)に巻いて登る。
山頂に着くと誰もいない。
ガスと風で展望なく、小屋に入ってしばらく休む。
今回でこの山頂へ立ったのは確か5回目くらいだが今回初めて展望無し。
さて、この頂きから扇ノ山に向けて縦走開始だ。
さっさと下山し、元の氷ノ山越の小屋へ。


 
氷ノ山越から桑ヶ峠へ
地蔵様の横を抜けて赤倉山の山頂を踏む。トレースは無い。ガスで視界も無い。
赤倉山からは北西に狭くて急な尾根を下降するが、藪が出ているのと、かなりな痩せ尾根であるので、時間が掛かる。
残雪が中途半端に残っていて、滑落に結構神経を遣う。
途中に岩塔があり、右下部(兵庫県側)を巻く。
木の枝と地面を這う根を掴んで雪に蹴り込みを入れながら進む。
下方がガスで見えないので、ルートが合っているかも要注意だ。
桑ヶ峠まで半分くらい降りたところでガスから抜け出した。やれやれ。
地図を読みながらぴたりと峠の車道に出た。
車道には残雪は無く、殺風景。暖気の影響がまだ残っているのか寒く無い。
 
桑ヶ峠から陣鉢山分岐西方の鞍部まで
 
植林で下草の無い尾根を進む。
藪が無いので早く歩けるがやはり殺風景で面白くない。
雪の上を歩く箇所もあるが、腐っていてベタベタだ。
桑ヶ山は通過し、雪の少ない尾根を辿る。


桑ヶ山の少し先から陣鉢山方面を望む

ガスは掛かっていないが今にも降り出しそうな空模様。
陣鉢山への尾根の分岐手前で林道に降りる。
稜線までほとんど比高が無いのに勢いよく沢水が流れていて水を確保する。
林道が陣鉢山への支稜を越えるところで左下に平らで広い場所があった。
今日はここまでとする。周りが小高くなっており風が当たらず快適だ。
辺りは自然林で大きな栃らしい木の近くにテントを張った。
雪の無い地面がいいと思ったが稜線の西斜面は残雪で覆われている。


 
【行程2日目】 行動時間 8時間25 天気 曇り
 陣鉢山への支稜の西方鞍部7:30〜小陣鉢山1,077m 7:50〜悪谷ノ頭1,057m峰9:30〜11:25 P1,136の北のピーク11:35〜12:40青が丸13:00〜中ノ丸1,144m13:50〜シブキ山1,088m15:05〜15:25諸鹿越(畑ヶ平登山口)15:40〜15:55畑ヶ平登山道標高1,040m 
 
陣鉢山への支稜の西方鞍部から悪谷の頭
 
寝過ごしてしまい、起きると6時20分だった。
やはり曇り空だが、昨日よりは少し雲が薄い。
急いで朝食を摂り、出発。
雪の積もった林道を横切って稜線へ。
小陣鉢山への登りは南向き斜面で雪が無い。
しかし地面には薄い踏み跡と切り開きがある。
新しい黄色の杭が打たれ、「地籍調査」の文字が。
横に這った太目の木は枝が切り落とされている。
ひとり分の通過できるスペースが出来ている。
もし踏み跡が無ければ今回の縦走は薮で少し難渋していたところだ。
ただ、笹は氷ノ山と比べてあまり勢いが無く、見通しも効く。
小陣鉢山の次のピークは北西側に広い尾根を分けている。
この辺り、今回の縦走で一番樹林が美しい箇所だった。


針葉樹と広葉樹が混じった雰囲気が実にいい感じだ。
このすぐ先で尾根は東に進み、1,050mのピークでは小代渓谷に向かって
支尾根が東から北東に向かって張っており、刈り払いされ踏み跡が下りている。
少しこの支尾根を下ると、昨日降りるのに苦労した赤倉山と岩塔が見えた。


赤倉山と岩塔

先に進むとP1,040のあたりは東側が植林だ。
北東に急下降する手前で青が丸と扇ノ山が見えた。
扇ノ山は山頂だけガスっていて、青が丸は手前のP1,136の上にちょこっと見える。
鞍部に下りて残雪の無くなった登りで悪谷ノ頭に着いた。
細いブナ林が白い幹で美しい。


 
悪谷の頭から青が丸へ
 
進行右手は少し植林が現れる。
アップダウンの少ない尾根を単調に進む。
残雪のうえと地面のうえを歩く割合が半々だ。
今年は本当に雪が少ない。


遠く青が丸を望む 雪が少ない

やがてP1,136の北のピークへの登りとなる。
高度120mほど稼いですぐに40m下降。
その先の登りから展望が大きく広がった。
曇っているが氷ノ山が大きく見える。
小代渓谷を挟んで向かいの鉢伏山はもうほとんど雪が無い。
これから先、やっと残雪が続くようになった。
高度が上がるとさらに背後に展望が広がる。
振り向くと、今まで辿ってきた稜線が見渡せた。


左が氷ノ山、右端が陣鉢山

陣鉢山は主稜から離れているが結構存在感がある。
やっと残雪期らしい山行になった。
稜線が左に旋回し始めてくると正面に今度は仏ノ尾が見えてきた。


仏ノ尾

樹氷が付いていて、青が丸より低いがこの山も存在感がある。
そこから少しで青が丸山頂へ。樹氷が付いていて木々が白い。
いつしか風が強くなっていて寒い。
正面に扇ノ山から小ズッコへ続くなだらかな山並みが迫ってきた。
寒いが20分ほど風景を眺めながら休憩する。


 青が丸山頂より扇ノ山を望む

青が丸から畑ヶ平登山道標高1,040mまで
 
仏ノ尾を前に眺めながら雪の急斜面を下る。
P1,153を越えて仏ノ尾への支尾根の分岐でもある中ノ丸に着く。
広いピークで樹林が美しいが、仏ノ尾に続く左手側の斜面は植林が進み少し興醒め。
そこから快調に下っていくと、右手は広大な開拓の畑となっていて白い台地だ。
地形図にはまだ載っていない。
尾根の北側は大きく地形が変わっている。
ここは忠実に県境を進む。
だだっ広くて平坦なところはシブキ山を指標にルートを定める。
上手く平坦な尾根を進行し、やがて狙い通りシブキ山への登りに。
登りの手前には大きな杉が並んでいるところがあって壮観だ。
杉の列の横に扇ノ山の山頂がちょこっと見えて絵になる。


シブキ山は自然林に覆われたいいピークだ。
その下りでさらに大きくなった扇ノ山が正面に望める。
山麓の真っ白な畑地が引き立つ。
林道に降り立って少し休憩。風が通って寒い。
南に2〜3分ほど歩くと畑ヶ平登山口で、沢の水が雪から出ていた。
ここで水を確保。登山道は残雪で埋まって分からない。
広い尾根を少し上がっておくことにする。
疎林の中を10分余り進むと北側に雪で覆われた真っ白な台地が見えた。
風があまり当らないので自然林の中の畑地寄りの縁で泊まることに。
テントの前は広く開けていて解放感があって快適だ。
展望がいいので、夕焼けや星空を見たいところだが今日の天気では仕方ない。
それどころか夕方から天気は小雪となった。
 
【行程3日目】 行動時間 4時間10 天気 曇りのち時々晴れ
 標高1,040m 7:25〜8:35 扇ノ山9:05〜ふるさとの森登山口10:35〜ふるさとの森11:30〜11:35標高630m駐輪地
 



畑ヶ平登山道標高1,040mから扇ノ山へ

朝は少し朝日のオレンジ色に空が染まったがすぐに消え、曇り空に。
少し雪が舞っている。風はあまり無いが朝は冷え込んだ。
ワカンの紐が凍っており解すのに冷たい。
ブナの森の中を適当に上がっていく。
登山道は完全に雪の下なのでルートは分からない。
時々青空も覗くがすぐに消える。
登るに従い、樹氷が綺麗になってくる。
やがて扇ノ山へ続く主稜に合流し、左折。
鳥取市街地はよく晴れているようで明るく光っている。


樹氷の間を緩い登りで立派な小屋のある山頂へ。
扇ノ山山頂へは3回目だが、残雪期は初めてだ。
小屋の2階でしばらく休憩。
青が丸、仏ノ尾、氷ノ山も見渡せる。
南西には東山も見えるが雪が少ない。


左が仏ノ尾、右が青が丸 青が丸の背後は鉢伏山
 
扇ノ山からふるさとの森の先の下山地(標高630m)まで
 
30分ほど休憩し出発。
その時、ちょうど登山者が現れた。
いろいろ山の情報交換。
地元の方で今年は今までになく異常に雪が少ないとのこと。
山頂からは踏み跡が多数あり、ふるさとの森へのルートで下る。
P1,194の先からは昨日の青が丸がよく見える。


青が丸

また、東因幡林道と辿ってきた稜線の背後に氷ノ山が大きい。
少し離れている陣鉢山がこの稜線の西端を締めくくっていて存在感がある。
最後の景色を眺めたら尾根をひと下りし鞍部に。


氷ノ山 右端は陣鉢山

そこを右に曲がって植林の中の斜面を下降。
扇ノ山山頂から1時間半で大きな標識のあるふるさとの森登山口に着いた。
皮肉なことに青空が広がってきてにわかに暑くなってきた。
日差しが強く、初めて日焼け止めを塗る。
青空に山々が映えてくるが、もう林道を下って帰るだけだ。
グサグサに腐った残雪にワカンを着ける。
路面に残雪が途切れる頃、ちょうどふるさとの森の前に着いた。
ここから5分ほど先が自転車を残置したところだった。
無事、氷ノ山から扇ノ山へ樹走を終えた。
 
下山後
 
山頂でお会いした方と林道で一緒になり、若桜駅まで車に乗せてもらえることになった。
自転車で下り道を飛ばし、丹比駅に駐輪。
列車は1時間先まで無い。
そこで車に乗り換え、若桜まで送っていただいた。それも帰り道と反対方向に…。
いつもアプローチでいい人達に出会い、本当に感謝。
 
今回、天気には恵まれなかったが大きく崩れることもなく、縦走が達成できて良かった。
赤倉山から青が丸まではあまり立派なブナ林は少なかったが若いブナは多い。
特に小陣鉢山の北にあるピーク周辺の森が良い雰囲気だった。
稜線の踏み跡と切り分けはいつまで維持されるか分からないが、雪の無い個所ではありがたかった。

 
posted by: horiuchi | 中国の山 | 22:19 | comments(0) | - |-