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上福根山から山犬切、白鳥山縦走と水上越周辺の原生林を歩く
【期 日】2016年5月14日〜15日
【参加者】H内、O藤
【コース】横平〜上福根山〜七遍巡り(⇔南山犬切往復)〜水上越〜アンドウコヤ谷源流〜
     〜白鳥山〜上ノ内谷
【地形図】椎原、不土野

九州脊梁山地の川辺川源流部、国見岳の西側一帯や水上越周辺には穏やかな沢と尾根が
複雑に入り組み、あまり人の手の加えられていない原生林が残されていて大変魅力的な
美しい森の広がる地域だ。
水上越の北側、アンドウコヤ谷源流を訪ねてみることにする。
その水上越以外にも周辺の代表的な山々も辿ってみることとして、前夜広島を発った。
14日は快晴のち曇り夜雨、15日は終日濃いガスとなり、変化のある光景が広がった。

5月14日
夜中は満点の星空。
2時間余り仮眠して、まず下山口とする上ノ内谷登山口に車を置き、自転車で横平へ戻る。
県道との分岐点に自転車を残置する。
長い車道を登り詰めて登山口に。
植林の中を単調に高度を稼ぐ。
P1,300で一旦ピークに出る。
そこからようやく自然林となって1,428mは最後の登りがきつい。


国見岳と烏帽子岳、五勇山を望む

緩いアップダウンの後、鞍部にある4等三角点に着く。
結構展望があり小休止。
その後広く気持ちいい尾根を緩やかに辿るとシャクナゲがだんだん多くなってくる。
少し時期が遅く、花は散り気味だがところどころ淡いピンク色がブナの黄緑色に映え綺麗だ。

ツクシシャクナゲの淡いピンクとブナの黄緑

シャクナゲの林の間を抜け、上福根山へ。
あまり展望は効かない。
20分ほど休憩する。
青空が広がっているが、刷毛で掃いたような雲がありこれから天候は下降気味のようだ。
クマザサは多くが枯れ気味で、これから衰退していくようで他の山域と同じ現象が見られる。

遠く扇山方面を望む

上福根山からは明るいブナ主体の稜線漫歩だ。
O藤さん先頭にたおやかな尾根歩きを満喫する。
次のピークは見晴らしが素晴らしい。
国見岳や烏帽子岳、明日辿る白鳥方面の山々、遠く市房山や阿蘇高岳、根子岳も少し頭を見せている。
これから向かう七遍巡りという変わった名前のピークも見え、淡い緑一色だ。
その先で初めて登山者に出会い、花の状況を交換する。
足元には次第にバイケイソウの緑が濃くなってくる。
やがて廃林道に向かって下降すると石灰岩の露頭が現れ、シャクヤクの群落が出現。
しかし花期は終わりに近づいているようで花は少ない。
満開の時期は壮観だろう。
廃林道の脇にはひと際大きな花が咲いていた。

ブナの斜面

林道をそのまま横切り、広やかな斜面をゆったり登って七遍巡りのピークに。
実に広く、円く、ガスの日は迷いそうな伸びやかな山頂だ。
大きなブナの木もあって明るく気持ちいい山頂だ。
時間があるので、地形図の山犬切=南山犬切の三角点まで往復する。
途中鞍部あたりから南に市房方面の展望がいい。

面白い形だ どうしてそうなるの・・・

七遍巡りに戻ってお昼休憩。
さてここからは本日最後の下りだ。
緩やかな広いブナの尾根を下る。
一旦広い平坦となって再度細くなった尾根を下る。
進行左手は浅い谷で、バイケイソウとシャクヤクの群落になってきた。
こちらの群落は規模が大きく、まだ多くが花を咲かせていて壮観。

石灰岩とシャクヤク

浅い谷間のカルスト地形とブナの黄緑、落ち葉を引き詰めた地面とシャクヤクの白の色合いが素敵だ。
いくら眺めても飽きない。
楽しい散策だ。道もあったり無かったり、適度な踏み跡で自然に馴染んでいる。
やがて2〜3緩いコブを越えたところが水上越の標識のある鞍部だ。
鞍部からは適当に北側の源流部を散策する。
原生林の斜面を斜めにトラバースし、好きな場所を練り歩く。

深い森、緑の絨毯をゆく

実に素晴らしい森が広がっている。
伸びやかな大地は浅い谷と尾根が交わり、360度見渡す限り大きな木の森だ。
何か妖精でも出てきそうな気配。
小さな支流の出会いのある木漏れ日の射す小広場で今日の行動を終える。
夕方、森の中で何もすることのない至福の時間を過ごす。

水のほとりで…


木漏れ日射す源流部の台地

久し振りにコノハズクの声を聴く。
ここにもいるのだ!遠くの声だが複数の声が森の中に響きうっとりさせてくれる。
さらに笑い声のようなアカショウビンの声も聞こえてくる。
やはりここは原生的な自然が保たれた貴重な場所だ。
夕方は少し残念だが曇り空になった。
夜半雨が降る。

5月15日
翌朝は濃い霧に包まれた。
展望は無いが、その代わり今日は実に幻想的な奥深い森の風景を堪能できる!
まさしく癒し系そのもの・・・。うっとりする空間だ。
さて源流一帯の森は・・・。
カルストの石灰岩が現れると、ブナの林床にシャクヤクの群落と白い花々が点々と・・・。
霧の中に浮かぶ木肌や地面の感触、水の流れる音、匂い、風・・・。
しばし気の向くまま彷徨い歩きを・・・。
霧の森の風景を・・・。








昨日と違い、白い中にすっと木々が現れ、本当に幽玄の世界だ。
十分森を楽しんだら源流を詰め、鞍部からトラバースし主尾根に合流。
そこからも濃いガスの中、白鳥山へアップダウンンを繰り返し、何も見えない白鳥山へ。
白鳥山から御池への下りではシャクヤクの群落が。
花盛りで大輪が素晴らしい。ブナの木の根元を取り巻く花々・・・。
ヒトリシズカやイチリンソウなど可憐な花々を愛でつつ・・・。


御池からは上ノ内谷へ下る。
両岸とも自然林に覆われ緑が優しい。
緑にうっとりしながら今山行最後の下りをゆっくり周りの風景を楽しみつつ。
上ノ内谷登山口に着くとガスをようやく抜け出し、新緑がより一層鮮やかになった。
脊梁山地の穏やかな源流部はいつまでもそのままであってほしい。
それに熊本地震が早くおさまりますように・・・。
今回、シャクヤクの大輪に、コノハズク、アカショウビンの声などすごく自然を感じる
ことができ、素晴らしい山行となった。
またいつか来よう。




 

 
posted by: horiuchi | 九州の山 | 19:53 | comments(0) | - |-