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宮之浦から宮之浦岳、花之江河、栗生へ縦走

【期 日】2016年12月22日(木)〜24日(土)

【参加者】H内、O藤

【地形図】屋久宮之浦、宮之浦岳、栗生

【コース】宮之浦港〜益救参道〜龍神杉〜高塚小屋〜宮之浦岳〜花之江河〜大洞杉〜栗生

 

12月22日

 

前日は南薩摩の山々を巡り、フェリーハイビスカスに乗船する。

前夜、甲板からは満天の星空を眺めることができた。

しかし翌早朝、西之表港を出港すると風雨が激しく船も揺れだした。

宮之浦港に入港の前、パッキングしていると2人とも少し船酔いした。

雨の降る中、足早に薄暗い宮之浦の街を抜ける。

以前泊まった「晴耕雨読」という懐かしい宿の看板が道端に見える。

街はずれで、右に宮之浦川左岸をいく立派な舗装道路を進む。

ガスが取り巻く前山の眺め

 

雨の降りしきる中、もくもくと歩く。

奥山は雨で煙っているが、いくらか望める。

これから山の奥に入るが、気分は天気と同じく重たい・・・。

湯川橋の上からP818や志戸子岳(左端)方面を望む

 

しばらく立派な舗装道路を歩いてやがて湯川橋を渡る。

宮之浦川は幅もあり大きい。

渡った先にゆのこの湯という立派な温泉施設がある。

ここからは宮之浦川の右岸をゆく。

途端に砂利道の細い林道歩きとなる。

ヘゴが茂る緑濃い神之川林道をゆく

 

長い林道歩きの末、宮之浦から2時間掛かって益救参道への支林道の分岐へ。

最初は急で舗装された道はすぐに荒れた砂利道となる。

標高差200m余り登って林道終点へ。

幸い雨があがる。

虹が向かいの山並みに掛かって美しい。

このまま晴れてくれれば・・・・(もちろんそうはいかなかった)

志戸子岳の東に青空が覗く

 

林道終点から背後の山並みをしばらく眺めて休憩

行動食を摂る。

すぐ横で騒がしい声がする。

ヤクザルの集団が採食中だ。

夢中になっているようで、こちらの存在に気付いているが無視しているようだ。

ヤクザルの集団が採食に精をだしている

 

雨もあがって少し薄日も射し、気分が良くなる。

林道終点から細い山道を進む。

やがて、以前屋久島の人に教えてもらった石畳が姿を現した。

結構長く、しっかり残っていて感動!

聞いていた通り立派で、こんなに長く残っているとは。

苔むした石は丹念に積まれておりよく原型が保たれている。

自然に馴染んで一体化した美しさがある。

静かに歩を進める。

 

苔蒸した石畳          薄日が射す石畳み

 

高度差230mほど稼ぐと森林軌道跡と交差。

そのうえで再度交わり峠となる。

そこからほぼ水平に耳崩の東山腹を巻く軌道跡を進む。

峠から400mあまり進んだところで軌道跡を離れ右に急な尾根を上がる。

緩急を繰り返して沢の左岸を進む。

やがてこの沢を渡り、だんだん急な尾根の登りとなる。

霧の中の龍神杉

 

ガスの中となり、激しく雨が降り出す。

標高1,280m、P1370の北東尾根の手前で龍神杉と出会えた。

ひと際大きくて立派だ。

龍神杉から先は風雨激しい尾根を歩く ガスで何も見えない

 

さてこの先は道を間違えしばらく藪をこぐ

雨が本降りとなり、雨具も役に立たない。

2人ともすでに下着や靴中もびしょ濡れだ。

風も強まり寒くなる。

今、寒冷前線通過後の強い冬型の気圧配置となってきた。

P1370を越えて古道を進む。

太古杉手前で道から外れ風の当たらない場所でテントを張る。

屋久島は本当に水に困らない。すぐ下に沢の流れがある。

今日は一瞬の晴れ間に少し期待したが風雨激しい歩きとなった。

 

12月23日

 

古道に復帰し、すぐに太古杉だ。

朝は幸い、ガスは掛かっていなく見通しは効く。

明瞭で緩やかな道を進み、高塚小屋へ。

O藤さんは屋久島が初めてで、有名な縄文杉を見学する。

中が空洞化した杉

 

何本にも枝分かれ

 

穏やかな尾根道を進む

 

高塚小屋から登りに掛かると風が強い。

新高塚小屋で少し休憩。

以前、女医を目指すTさんと縦走とした時に泊まった懐かしい小屋だ。

ちょっと古くなった感じが否めない。気候が厳しいからだろう。

ここから先、ガスの中となる。

黙々と歩く。

やがて高山帯らしく木の背が低くなり風当たりがさらに強くなる。

数日前に積もった雪が影に残っている。

登山道の窪みも残雪がところどころ。

気温も低下してきて相当寒い。

永田岳への分岐を過ぎると雪がちらつく。

樹氷が岩やシャクナゲの灌木に付いている。

強風の宮之浦岳に11:30頃着。

 

宮之浦岳山頂で

 

宮之浦岳から先は何度も歩いた道だが、今日は初めての天気の中歩く。

ガスで視界が無いのでどんどん進む。

投石平は絶好の休憩ポイントだが今日は強風が吹き抜け寒いだけだ。

その先の風の当たらない場所で休憩を入れる。

黒味岳の分岐を通過し花之江河へ。

濃いガスの中で今日は冬枯れで殺風景。

宮之浦岳から写真も撮らず歩いてきた。

寒く風も強く、今日は早めに切り上げる。

水を確保し、栗生歩道に入る。

昨年の秋、湯泊から辿って来た湯泊歩道分岐を過ぎる。

栗生歩道を辿る。

予定では大洞杉まで行くつもりだが、ガスと雨では面白くない。

花之江河から半時間ほどのところで今日の行動を終えた。

 

12月24日

 

夜半に入山から続いていた強風がようやく収まる。

夜空に星が煌く。

今日は下山日だが、やっと清々しい朝を迎えた。

朝は氷が張る寒さだ。

テントの横の木に登ると高盤岳の岩が望める。

7:50遅めに出発。

下りに差し掛かり、展望雄大な露岩帯に着いた。

栗生歩道から黒味岳を望む

 

南に目を向けるとジンネム高盤岳や烏帽子岳、七五岳が姿を現した。

屋久島独特の大きな岩がところどころ樹林帯から頭を出している。

島の周りは雲が目線より低く、雲海となっている。

七五岳の岩峰を望む

 

歩道は穏やかな尾根の入り組みを複雑に進む。

このあたり登山道を外すと読図は難解だ。

このあたりの歩道は立派で植物の解説案内版が高頻度に設置してある。

やがて杉の木が大きくなってきて深い森林帯に入っていく。

快晴の青空が広がり、森に射す光が幻想的だ。

苔を纏った枝が横に這う

 

次第に森が深くなり、引き換えに広い風景は見えなくなってくる。

それでも、奥山が樹林越しに見え隠れする場所がところどころ現れる。

かろうじて中島の頭(左端)のすぐ右に宮之浦岳、栗生岳が見えている

 

緩やかに下降を続け、森林美を楽しむ。

やはり晴れているとすごく心地よい。

深い森を歩くのは気持ち良い

 

尾根と浅い沢が複雑に入り込む地形を進む。

道は巧みなルートを縫って引かれている。

屋久島はどこも尾根のすぐ近くに流れ豊かな沢がある

 

水辺の横を通るところもあり少し休憩。

2時間半ほどで林道の登山口へ。

立派なベンチは成長した木に取り囲まれ自然に返りつつある。

林道も幼木がびっしり生えてきており、車はとっくに通れない道と化している。

林道は辿らず、そのまま横切る。

古道に入り、さらに下降すると広い平らなところに着く。

ここが大洞杉で、大木が横たわっている。

すぐ下には流れがあり、泊まるにもいいところだ。

大洞杉の中から

 

さて、ここからは尾根を概ね進むが、非常に複雑なルート取りだ。

尾根を忠実には行かず、枝尾根をかすめたり・・・・

沢に下って別の支尾根を巻いたり・・・・

山腹を巻いたり登り返したり・・・・

非常に長く感じる。

大木の横を過ぎる

 

尾根では無い場所は踏み跡が判然としない。

ただ、ピンクの目印が頻繁にあり、迷うことはない。

最後、林道に降り着く手前で気付くと目印を見失った。

まぁいいか・・・現在地は分かっているので。

やがて右下には地形図にある支林道が見えてきた。

そのままこの林道に降り、本林道に合流する前をさらにショートカット。

近道をして標高410m地点で本来のルートの林道に出る。

標高400mを割るとヘゴが時々生えている。

さらに下って行くと、林道端に綺麗な黄色いランが群生している。

植林の林床はクワズイモでビッシリ。

小楊子川沿いの林道に合流し、左岸高くを下っていると栗生の街と海が見えた。

人家が出てくるとすぐに栗生川に沿い、栗生橋に。

旧橋を渡ってバス停へ。

 

ようやく終着地の栗生へ

 

バスまで1時間余り時間がある。

荷を置いてメヒルギを見にゆく。

ここは2度目の訪問だ。

海にタッチして宮之浦岳山頂から海まで歩いて繋がった。

夕刻、ゆったりとした時間を過ごす。

我々2人だけの乗客を乗せて最終バスは定刻に出発。

無事3日間の山行を終えた。

夕日を浴びるメヒルギの群落

 

下山後 

バスで原に移動。

民宿「とんとん」にお世話になる。

杉の香りが素敵な宿で居心地がとてもよくリラックスできた。

山の疲れを癒す。

落ち着いた木の香りの広間でゆっくり屋久島のお料理をいただく。

 

12月25日(登山無し)

 

宿の目の前には快晴のもと、モッチョム岳がでんと聳える。

モッチョム岳へは以前、快晴の中登った山だ。

今日はその山へ登る予定だったが、縦走で疲れたのでまた次回の機会に・・・・。

今回は宿の周辺を散策することに。

モッチョム岳を眺めながら海岸や草花や湧水や滝を見て歩く。

午後、宮之浦港にバスで移動し、フェリーで帰路についた。

 

原集落の近くから畑越しにモッチョム岳を眺める

 

山河湧水(やまんごゆうすい)

 

トローキの滝とモッチョム岳

 

  

   

  

山麓の花々

posted by: horiuchi | 九州の山 | 14:15 | comments(0) | - |-