山行記録の検索
Calendar
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< June 2018 >>
LINE
最新の山行記録
山行形態
コメント一覧
リンク
携帯用QR
qrcode
RSSATOM
西表島西海岸へ 後編(最西端パイミ浜から船浮)

【期 日】2017年12月10日(日)〜15日(金) 5泊6日

【参加者】H内(OB)、O

【地形図】1:25,000地形図 西表大原、舟浮、ウビラ石、船浦

【ルート】

南風見田浜〜鹿川〜落水崎〜ウビラ石〜ヌバン浜〜最西端パイミ浜〜崎山湾ウボ川〜

崎山越え〜アヤンダ川〜ウダラ川〜ウダラ浜〜西山越え〜イダの浜〜船浮

 

〜〜前編(南風見田浜から最西端パイミ浜)より続く〜〜

 

5日目】天気 曇り時々晴れ 午後曇り   行動時間 7時間20

パイミ浜710805815840ウボ川河口900→ウボ川渡渉925

崎山越えへの支流分岐9401040崎山越え鞍部1050→標高40m平坦地1210

→(アヤンダ川左岸高巻き道)→1240アヤンダ川渡渉1250→(鞍部越え)→

1315ウダラ川本流出合1325→マングローブ林での渡渉14101430ウダラ浜

 

パイミ浜からウボ川河口へ

今日は山越えの日だ。

パイミ浜は白い浜で美しい。

水は水色に透き通っている。

ヤシの実が流れ着いている

 

リーフの際は大きな波で一条の白い線になっている。

砕けた珊瑚と細かな砂の砂浜を風を受けて歩く。

歩くにはちょうどいい気温だ。

パイミ浜を振り返り見る

 

パイミ浜の端からはちょっとした岩場歩きだ。

初めて岩の上で長いサキシマスジオを見る。体調1m半ほどもある。

30分ほどで隣の浜に。崎山川が注ぎ込んでいるが褐色に濁っていて美しくない。

次の山鼻を回り込むと広大な崎山湾の奥が見渡せる。

これから越える鞍部を地形図と目視でしっかり頭に焼き付ける。

正面がウボ川の河口 一番低い稜線をこれから越える

 

干潮に近づいているが、まだ水深がありそうで湾の奥まで海水に浸かっている。

O藤氏は沖縄の山行が初めてで、亜熱帯の植物に興味津々の様子。

ハスノハギリの半透明の実の写真を撮っている。

バイダ川の手前には生活感のある場所があるが人が居なくなって久しそう。

そこからウボ川の河口に向かう。

途中から湾を斜めに海の中を真っすぐに歩き、やがてマングローブ林の際を進む。

マングローブ林を抜けた陸地で休憩。

干上がりつつある崎山湾を歩く 右端の島は地形図に載っている

 

ウボ川河口から崎山越え鞍部へ

休憩後一旦湾に出てウボ川の河口を横断し右岸から進むことに。

ところが次第に海底の泥が深くなってきて足が抜け出せず危険を感じる。

何か所か探ってみるがやはり深くてダメだ。

そこで戻って左岸のマングローブの密林を上流に進む。

マングローブが途切れる頃、川底は砂利になっている。

容易に川を辿れることを確認しまずは一安心だ。少し休憩。

ウボ川 マングローブ林が途切れるあたりから下流側を望む

 

鬱蒼としたウボ川の中を少し遡る。

地形図をよく読みながら、右岸の支流に分け入る。

テープがたまにしか見当たらず、薄暗い森の中で支流を詰めて行く。

やがて川床も斜面も密藪や倒木でどうにも進めなくなる。

初めてノコギリを取り出す。

つる性の植物に棘のある木が絡んで、時間が掛かる。

10分ほど格闘し体力を消耗。一番密度の高い藪を脱する。

その後、時々踏み跡らしいところがあるが、判然としない。

どうも通る人が最近ではいないようでほとんど廃道化している。

忘れかけた頃、色褪せたテープがあり進路があっていることを確信する。

歩き難いジャングルの中で高度を稼ぐ。

鬱蒼とした深い亜熱帯の森をゆく

 

風もなく湿度も高く相当不快だ。

いつのまにか汗だくになっている。肌は切り傷だらけだ。

かなり登ったと思う頃、広く浅い沢が分かれる。

湾で眺めた光景と地形図から勘で進路をやや右に採り登り詰める。

そこはまさしく鞍部だった。微風を感じながら狭い場所で休憩。

古く色褪せた黄色や赤のテープが木に巻いてある。

 

崎山越えからアヤンダ川を渡りウダラ川へ

崎山越えの鞍部からは道がしばらく追えたがそれもつかの間。

また判然としなくなり道形は追えない。

テープもほとんど朽ちたのか、たまにしか見当たらない。

やがて沢の底を歩くが、枝が張り出したり倒木や岩を巻いたりして歩き難い。

傾斜がなくなりほぼ平坦にしばらく進むと奇妙な光景が広がった。

青味がかった濁った淀み

 

沢の水が深く溝状に溜まった淀みが横たわっている。

少し水色をして濁っている。

なんだか他所の国のジャングルを彷徨っているみたいで面白い。

ここは海岸から離れた内陸で、標高も50m近くある。

地形図によるとこのあたりから右岸の高みを巻くと想像する。

淀みのあたりには踏み跡が幾つかあり交錯している。

また、今までなかった青や黄色の鮮やかなテープもある。なぜだろう?

少し青色のテープを辿ってみるが、下流に向かい無くなった。

そこからは沢は急に下降し始めるので急峻で辿れないはずだ。

バックし、思ったところから小尾根に取り付いてみることにする。

するとちょっとした鞍部状のところに古い赤テープがある。

わりと明瞭な道が斜面を横切っている。

これを辿ると山腹をしばらく巻き進む。

やがて小尾根状のところから下りに転じる。、

標高差30m程度の下りで容易にアヤンダ川に降り着いた。

アヤンダ川のほとりで一息いれる

 

しばらく休憩だ。今まで小さく淀んだ流れだったので水をいっぱい飲む。

踏み跡はその後も明瞭で、川を対岸に渡りそのまま次の鞍部に登っていく。

そして鞍部を越えて再び下降になる頃、明瞭だった踏み跡は怪しくなる。

そのまま川床を下降するが、時々テープがあるので進路は分かる。

やがて見覚えのあるウダラ川に出合った。

前回は鹿川からここまで1時間半の道のり。

今回は西を回って18時間半ほど掛かった。

無事西海岸の回り込みができて達成感がこみ上げる。

O藤氏は静かに休んでいる。

前回、この少し上流でリュウキュウアサギマダラの集団越冬を見た。

無数に飛び交う姿が優美だったのを覚えている。今回は見られない。

ひとつ峠を越えて藪をかき分け、ようやくウダラ川の出合へ

 

ウダラ川からウダラ浜まで

さて、もう少し歩けばウダラ浜だ。

ここからは3年前に歩いた右岸の踏み跡を辿る。

平坦になり広い川を下流に向かうと川幅が広がり流れは深くなってくる。

明瞭な道はここで消えていく。

もう満潮に向かっているので、川の中は歩けない。

右岸の急斜面の薄い踏み跡を辿って再び川に降りると道は完全に消える

満潮に向かっており、ウダラ川の川底は見えない。

 

ところによって急で狭い川岸を時に川に浸かって少しの間辿る。

そこを抜けると平坦になり、今度は東西に走る支流の淀みの前に出た。

深くて底は見えない。どこかは渡らなくてはならない。

1か所、淀みの真ん中に岩が見える。

その岩を中継して対岸に渡る。利用されてきたのか白いロープが木に巻いてある。

H内が先に渡る。腰まで浸かる。

真ん中の石の先の川底にもう一つ不安定な石が薄く見え、これを踏む。

続いてO藤氏がるが体が大きく揺れて一瞬ドボンしそうだが耐える。

川底の不安定な石の頂点を踏んで上手くバランスをとって渡る

 

さてあとはマングローブ林を抜けるだけだ。

河口際を目指す。やがて右岸の縁を辿りウダラ川の河口に出た。

振り返ると今辿ってきた深い森が見渡せる。

ウダラ川の河口付近は川幅があり水深も深い。

曇っているが穏やかな光景だ

 

河口に出たとたん、パッと前方に網取湾内の光景が広がる。

湾の奥で波の無い穏やかな空間だ。

河口は以前と同様、川の流れる方向が5分毎に入れ替わる。

遠く沖の方、湾の出口のリーフには白波がたっている。

網取湾奥のウダラ浜 穏やかな浜だ

 

浜を5分ほど歩き、本日の泊り場に着いた。

前に泊まったのと同じ場所にテントを張る。何も変わっていない。

ケイユウじいさんとシロの墓のある場所は小広くなっている。

以前あったベッドやテントが無くなり整理されている。

午後3時からは昼寝や散歩でまったりした時間を過ごす。

今日の泊は湾の奥なのでとても静かだ。

最後のお酒は私が飲んでしまった。

小さな火を起こし、四方山話でも・・・・。今夜は最後の夜だ。

夜、私は散歩に出掛ける。

砂浜にはたくさんの蟹が歩いている。

光で照らすと慌てふためき、思わに方向に走って隠れようとする。

悪いと思いながら面白いのでついつい追いかけてしまう。

マングローブ林の中は前回来たときと同じく、静まり返っている。

あまり生き物の気配は感じない。冬なのでひっそりしているのだろうか?

今夜はコウモリもホタルも見かけない。鳥の声もしない。

 

今日は風もない穏やかな場所で過ごす。 3年前と同じ場所で・・・

 

6日目】天気 晴れ時々曇り   行動時間 3時間25

ウダラ浜805900西山越え西側910950西山越え東側→(干潟横断)1005

1050イダの浜11051130舟浮

 

ウダラ浜からサバ崎の半島越えへ

今日は最終日だ。

いい天気になりそうだ。半日行程の海岸歩きと山越えだ。

静かなウダラ浜を離れ、干潮に向かう網取湾の東岸を歩く。

浜を離れる前に珍しく記念写真

膝くらいまでの水深の中をジャブジャブ進む。

時々大きな魚が石影から逃げてゆく。

岩場を右に旋回してしばらくして浜に上がる。少し休憩。

そしてまた次第に石交じりの海岸を進んで、西山越えの入口に。

今日は網取湾内の波も穏やかで心地よい。

遠くになったウダラ浜方を眺める

 

白いブイが木から吊るしてある。

海をしばらく離れ、サバ崎の半島を横断する。

山道は明瞭で、テープも頻繁に付けてある。

標高70mの鞍部を越え、浅い沢沿いを下り、途中で右に進路を変える。

また同じくらいの標高70mの峠を越える。

 

西山越えからイダの浜、船浮へ

この鞍部から一気にロープを伝って高度を下げ、後半だらだら下って湾に降り着く。

干潮まではまだ時間があるが既にかなり浅くなっている。

この湾は地形図に名称が無く、川の名前も分からない。

マングローブ林とその奥の山並みを遠くに眺めながらまっすぐ湾を横断する。


広大な干潟を渡る 緩い風を受けて気分爽快!


膝下位の広い海の中を歩くのは快感だ。

時おり黄色の熱帯魚などが泳いでいて面白い。

明るい陽光で今日は南国ムードいっぱい。

海はエメラルド色に輝き、いかにも沖縄の海っ! ていう光景だ。

湾を横断して長めの休憩。

沖縄らしいマリンブルーを眺めながら

 

さてここからは綺麗な砂浜歩きと海に浸かりながらの岩場歩きを繰り返す。

岩場の基部を波の音を聞きながら歩くのは楽しい。

陸側は立錐の余地もないほどアダンなどの密藪で覆われ緑が濃い。

ちょうど干潮の時間で浅い 背後はサバ崎の半島

 

やがて真っ白なイダの浜へ。

5泊してようやく辿り着いた。

長かったような短かったような・・・・・

無事イダの浜に着いた 最後はいい天気に恵まれた

 

今日は前回の山行とまったく同じような天気だ。

前の山行の想い出と重ねながら船浮の集落を目指す。

11時半、今回も無事計画通り山行が出来た。

山行中は雨に全く会わなく幸運だった。

船まで1時間余り時間がある。

お互い、山行後の余韻に浸り、昼下がりの静かな船浮の時間を過ごす。

白浜への船浮航路の船長は以前山に入って鹿川を目指したが道が分からず

途中で引き返したとのこと。

船は15分ほどで白浜へ。

路線バスは連絡しておらず、商店でビールを買ってO藤氏と乾杯。

計画通りの日程であと2日間の余裕がある。

さてどうしよう。

昔から何度か泊まっている民宿マリウドに2泊し、西表島に滞在することに。

 

 

  

  

  

 

 

下山後

翌日、ピナイサーラの滝へ軽いハイキングに出掛けた。

私はこの滝へは今回が3度目。

旅の締めくくりに沖縄一の高さのある滝からの眺めは爽快だ。

帰路、マングローブを抜けた林の中でセマルハコガメに出会った。

 

ピナイサーラの滝で旅の締めくくり

 

またいつか西表の海や山に出掛けよう。

 

 

posted by: horiuchi | - | 22:02 | comments(0) | - |-