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大山東尾根を目指すが・・・。

JUGEMテーマ:スポーツ

 

大山東尾根2/9-10 CL K、SL H(他会会員)

 

ゲートをくぐってみると、こりゃダメだと思って、自分は車まで戻ることにした。Hさんはそのままつぼ足で行くと言う。ワカンとスノーシューがあったが、スノーシューを使ってみようと思う。久しぶりに使うことに決めた。3日前の奥大山スキー場のライブカメラではリフト下に土が見えていたので、やはり相当に雪は少ないだろうと思っていたが、思っていた以上の積雪量のようだ。

 

GWに備えて雪上トレーニングを兼ねて大山東尾根登攀を計画した。娘が二日前から熱が出ているが、インフルエンザではなかったのは幸い?か。離れて暮らしているので何もできないから、奥さんも快く?送り出してくれた。

さて今回の山域は自分にとってやや鬼門な場所だ。2013年3月には全く眠ることができずに大山東尾根を登って、吐き気に苦しみ尾根終了点直前で断念。昨年3月の駒鳥小屋でのトレーニングは悲惨そのものだった。さて今回はどうなるのか?

 

先に林道を進むHさんを追いかけるがなかなか追いつかない。林道で既に膝程度まで潜ることもある。スノーシューは快適だ。つぼ足では樹林帯入り口まで1時間近くかかってしまうのではないだろうか。しかし、Hさんは速い。何とか追いつく。

P2090070.JPG

林道を進む。林道で積雪80cmはある。

 

P2090072.JPG

樹林帯に入っていく。

 

さて、駐車場のところから樹林帯に入っていく。はじめは快適だったが、すぐにハプニングが発生する。履いていたスノーシューはゴムバンドで4本で固定するようになっていたが、左足の後ろをまわしてブーツを固定するゴムバンドから切れ始め、右足の同じバンドが切れ、更に左の2つが切れてしまった。それでも何とか使い続けるが、沢を横断して登りでは全く役に立たない。ゴムバンドは数年前にかえたが、やはりもう限界だったのだろう、これ以上切れてしまっては使い物にならないので、つぼ足にかえる。ここからラッセルトレーニングに完全に変更になってしまった。Hさんはラッセルトレーニングしたかったので嬉しそう?な感じだ。

 

P2090073.JPG

樹林帯をラッセルして進む。Hさんは先行してなかなか見えない。

 

これくらいのラッセルは久しぶりだなぁと思いながらも、なかなか進まないので、ゆっくり焦らず行くことを心がける。Hさんのトレースを踏んでもそのままズボッとはまっていく。時折ウエストベルトまで潜る。最悪なのは寝転がってしまった時だ。寝転がったら起き上がるのは大変だ。特に後ろに倒れて寝転がったら、一旦ザックを完全に外さないと起き上がれない。20年ほど前に、奥滋賀スーパー林道をスキーで行った時も最悪だった。新雪に転んでしまうと体ごと雪に埋まって、脱出するだけで15分程度掛かって体力を消耗した。

今回は雪上トレーニングも兼ねていたので、ロープやガチャ類もあるので、久しぶりにザックは24Kg程度になっている。徐々に右肩が痛くなる。多分転倒しそうになった時に右手に持ったストックで体を支えるからだろう。左肩に問題があるので、左肩を無意識に庇っているのかもしれない。首の胸鎖乳突筋や背部の僧帽筋にも問題を抱えているので、ザックがくい込むのも原因だろうと考えながら耐える。

 

Hさんは15時くらいには切り上げようという。雪壁を作ったり整地したりしたら、結構時間がかかるからだという。自分は16時には切り上げてと考えていたが、15時に切り上げるのであれば、何とか雪上トレーニングを少しだけでもできるかと思う。試したかったのは、スノーバーを雪に差し込むのではなく、雪面に溝を掘ってスノーバーを横にして埋める方法だ。これでどれくらいの強度が確保できるかだけでも試してみたかった。

 

登りに入ると、Hさんが200m程前方にいることが見えるようになった。相変わらずズボズボハマりながら進む。午後2時頃になると西風が強くなり、あられ状の雪が吹き付けてくる。

 

P2090076.JPG

尾根に登る。

 

ガスがでて周りの地形判断が難しいが、鳥越峠付近に上がったのだろうか。15時になったが、Hさんのトレースは続いている。そのうちに風が更に強まってきた。Hさんのトレースも消え、所々に見えるだけになってきたが、この尾根を進めばいいだけなので焦らずに進む。進み続けるとHさんが30m程前方に見えた。ザックを降ろして何かをしている。ここで終了するつもりなのだろう。強風が吹き付ける中進む。ところが15m手前になってからHさんまでたどり着けない。一歩踏み出すたびに股まで潜っては脱出の繰り返しだ。この15m進むだけで10分もかかってしまった。羽根田治さんの著書に『単独遭難』というルポルタージュがあるが、とある単独者が厳冬期に尾瀬沼に入って、8時間ラッセルしても100mしか進めなかったことが載っていた。今日は6時間の行動だったが、やはりラッセルは運動強度が高い。

 

強風の中、雪壁を作っているHさんのところまでたどり着き、一息入れてすぐに雪壁作りに入る。そしてテントを張る。テントが飛ばされないようにとりあえずザックを入れる。仕方ない、テントの中は雪だらけだ。ピッケルやストックを使って、フライを張って、テントの中に入り込む。汗をかきすぎて体中がべたべたになってしまった。

 

雪上トレーニングは諦め、とりあえず雪を集めに外に出る。珍しく軽い雪だ!20Lのビニール袋いっぱいにして、テントに戻って食事作りに入る。流石のHさんも脚をさすったり、脚がつりそうになっている。自分も何度もつりそうになった。あとは持ってきた焼酎を分け合って呑んで寝ることにした。

 

しばらくはよく眠ることができたが、足先と大腿部辺りが冷たくて寝付けなくなってしまう。何とかうつらうつらしているところで起床時刻になった。

 

テントの外は新雪がかなり積もっていた。今日は「脱出」がテーマになってしまった。一晩で40cm程積もったようだ。パッキングをするにもいちいち足下が崩れて、なかなかはかどらない。

出発するもののすぐにズボッとはまり込んでしまう。Hさんが先にいく。今日は戻るだけで6時間はかかるかもしれないし、それ以上かかるかもしれない。とにかく「脱出」だ!

 

Hさんのトレースあとを進むが、Hさんが足首辺りのところを自分は膝まで、膝までなら自分は股まで潜り込んでいちいち脱出に苦労する。3m程の登りだけでも足下から崩れていくので15分はかかった。途中バックカントリースキーの二人組にであって話しをする。キリン峠あたりまで行って周回してくるとのことだったが、あっと言う間に戻ってきてシューッと滑り降りてしまっていく。だんだんズボズボハマっては脱出に飽きてきたので、最終手段に出ることにした。途中までストックを使ってバランスを取ってきたが、流石に飽きてきた。高度からしてもうすぐ林道だが、スノーシューを復活させることにした。

右足で使っていたスノーシューにはまだ3本のバンドがついているので、そのうちの1本を左側に移して履くことにした。

 

P2100080.JPG

復活させたスノーシュー

 

昨日4本バンドを残したのはこの最終手段のためだった。殆ど平坦で登りはないので、これでも何とかなるだろう。果たしてその効果は確かだった。不安定ながらも格段にスピードが上がって、待っていてくれたHさんにたどり着く。そして林道に出る。ホッとする。

 

結局車まで戻ったら5時間掛かった。スノーシューなかったらやはり6時間以上掛かっただろう。車の周辺には20cm程の雪が積もっていた。

 

久しぶりのラッセル、終わってみれば充実感で満たされている自分に気がつく!疲れたのは確かだったので、家に帰ってお風呂に入ってから30分ストレッチをして、2坩幣絽困辰紳僚鼎鯡瓩垢戮ビールを飲んだ。

posted by: kussan | 中国の山 | 15:58 | comments(0) | - |-