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夏の家族山行

JUGEMテーマ:スポーツ

 

夏の家族山行

8/17〜21 K家族

 

予報通り,雨が降ってきた.まだ2500m以上の高地に滞在している.このペースでは西穂山荘までまだ1時間はかかりそうだ.雨具を出してやって息子に着るように伝えるが,動作が緩慢だ.もう6時間程行動しているから疲れているのはよく分かるが,ここで踏ん張らないと.自分の心に火をつけて,息子に再度強めに説明する.分かってくれたらしいが,とにかく雨具を着させて山荘へ急ぐことにした.

 

当初は岳沢から入って一本登って,それから家族でどこかに登ることにしようかと計画していたが,諸事情で断念した.そこで家族で登ることができそうな山を考え,西穂山荘を拠点に行けそうなところまでと,乗鞍岳を計画した.

 

8/17

こども達も長距離移動は大変だろうということで,この日は高山市の郊外にある安宿に泊まった.中国道はやはり空いていた.8/19の午後から天候が悪化することは分かっていたが,いつの間にか20日以降も天候が悪い予報になっていた.がらりと変わってしまって困ったことに.乗鞍岳に最初に登ることも検討したが,バス酔いや高度障害を危惧して,計画通り西穂山荘入りを明日の目標にした.

 

8/18

朝食を摂ってから,新穂高ロープウェイに向かうが,既に第1ロープウェイ駐車場は満車で,第2ロープウェイ駐車場に案内された.天候が良く,多くの観光客が訪れていた.ロープウェイが揺れるたびにこども達は大はしゃぎしていた.Oさんからは事前にロープウェイ駅周辺でブルーベリーの群落があることを教えてもらっていたが,結局見つからなかった.

無積雪期に西穂山荘を訪れるのは初めてなので,どんなものかと思っていたが,1時間半という行程時間には納得した.段差のあるところをとことこ歩いて行けば,確かにこれくらいの時間でつける.結局途中で休憩入れながら,自分と息子が2時間15分で先に到着した.

休憩中

NHKの撮影スタッフが待っていてくれている.

西穂山荘に到着

 

ザックを天場に置いて,昼時で混雑している食堂にならび,テント泊の手続きとラーメンを頼む.ラーメンができあがる頃には娘と奥さんも到着していて,ふたりにラーメンを差し上げる.テントを張って,今日は私の誕生日なので奥さんに生ビールともつ煮込みをおごってもらった.なんだかんだいいながら5時半過ぎには就寝態勢に入るが,外はまだ明るい.それでも寝る.

 

8/19

310時に起床した.息子もすぐに起きたが,娘は相変わらずどこ吹く風だ.サブザックに必要なものを詰めて,530時に出発する.今日娘と奥さんは丸山まで,息子と自分はピラミッドピークが目標.

丸山でロープをつけて,ガイドコンテでこれから進む.娘と奥さんとはここでお別れ.

まだまだ元気だぜぇ!

 

ロープウェイ駅を遠望する.

 

焼岳,乗鞍岳方面を眺める.

 

霞沢岳.八右衛門沢が懐かしい.

 

息子とは岩場歩きのトレーニングをしておいたが,トレーニングの段階で自分が思っている以上に登ることができるなあと思っていた.ただ,下りは危ないことはかなり言っておいた.本人もそれは自覚している.2人の息が合わないと難しい状況になってしまう.

 

独標を眺める.

 

独標手前までの岩場は自分が先に進んだが,本当に思った以上に安定して歩くので,独標手前でどうするか息子に訊いてみた.「先に行ってみる」と答えが返ってきたので,2人の間隔を短めにして独標を登る.こちらの心配をよそに,彼には楽勝だったみたいだ.

独標到着.

独標から先の岩稜帯を眺める.

 

独標まで来ると多くの登山者がいて,息子の姿を見て一様に皆驚いていた.しばし休憩.

独標からの鞍部への下りの下部.

 

さて目標はピラミッドピークだが,独標の下りは息子には怖いかもしれない.息子にどうするか訊いてみた.独標は西穂高岳の第11峰で,ピラミッドピークは第8峰だ.息子は行くという.時間的にはまだ余裕だ.当初はローワーダウンしようかと思っていたが,そのまま行けそうなので,時折腰がらみで確保しながら降りていく.

 

第10峰.

 

幼虫発見!

 

さてここから意外と時間がかかった.生き物好きの息子はめざとく何かの幼虫やら,虫やらを見つけてはじっと眺め始めてなかなか進まない.鳥が飛んではまた時間がかかる.多分ホシガラスだろう.結局ピラミッドピークには着いたものの,時間がかかってしまった.

 

笠ヶ岳を背後に.

 

ピラミッドピークまで3時間半かかってしまった.これからが大変だ.奥さんに電話して,とりあえず先にロープウェイ駅まで降りてもらうことにした.戻りに入って独標で一休みしていると息子がおかしな歌を歌い出して,若者達が笑っていた.チェストハーネスが緩んできたので,再度縛り直す.

その後も生き物が出現するたびに立ち止まり,岩場で休みたいと言い出すが,ここは危険だからもう少し先で休もうといって進んでもらう.今日は午後には確実に雨になるので,午前中には山荘に戻っておきたい.独標を出る頃には既にガスで視界はよくない.娘と奥さんに先に降りてもらったことを知った息子は,「ずるい」と言ってだだをこね始めた.だって仕方ないだろう?

 

11時過ぎになると雨が降ってきた.まだ軽い雨だと思っていたが,10分もしないうちに結構降ってきたので雨具を着ることにした.息子は疲れたのか,動きは緩慢で,現状を理解できていない(仕方の無いことだが).息子には悪いが,叱りつけるようにして雨具を着させる.丸山からの下山も足をすべらせないように慎重に降りる.

 

無事山荘に戻ってきた.7時間かかった.まず息子に何をしたいか訊いてみた.「ごはん食べたい」というので,現状を説明して,1000円札を渡してラーメンを食べてくるように伝える.「一人で行けるか?」「うん.」と返事が返ってきた.その間に下山の準備を始める.デポしてあったザックにギア類,その他を入れて,余分な水は捨てて,下山開始する.息子にはきっと下山は退屈で,つらいだろうなあと想像しながら進む.案の定「飽きたぁ」といってきた.ここで最終兵器.「ロープウェイ駅に行けばソフトクリームあるぞ!」.ラーメンパワーは30分ほどしかもたなかったが,最終兵器パワーはかなり役立った.1時間20分でロープウェイ駅に到着.

 

この日のキャンプは中止して,安宿に泊まって,「あんき屋」に食事に向かう.うーん,懐かしい.

 

8/20

結局乗鞍岳は断念した.25年ほど前に乗鞍岳のヒルクライムで畳平まで行ったことがあったので楽しみにしていたが,まあ仕方ない.結局息子が大好きそうな福井の恐竜博物館に向かうことにした.博物館手前1劼らいから恐竜のオブジェが立ち並び,こども達は大興奮!ところが車を降りて恐竜の鳴き声が聞こえた途端娘は「こわい」と言って博物館は諦めて,息子と奥さんで入ってもらって,自分は娘と二人で外で昆虫大冒険ツアーに出かける.ここも人で混雑していて,どこもすごいわと嘆く.

この日は福井市内に泊まって,翌日広島に帰ることにした.

 

8/21

奥さんが永平寺に行きたいというので,行ってみることにした.こども達も普段なら大はしゃぎのはずだが,何か感じ取ったのだろう,神妙に淡々と見学していく.ここも25年ぶりに来たが,やはりこういう場所に時折来てみなければなあと思う.

あとは福井県から中国道を経て,無事三次に帰ってきた.

こうしてこども達の夏のアドベンチャーは終わった.西穂高岳まではまだ先がある.この先はこども達次第かと思った.

posted by: kussan | 北アルプス | 21:45 | comments(0) | - |-