山行記録の検索
Calendar
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< April 2020 >>
LINE
最新の山行記録
山行形態
コメント一覧
リンク
携帯用QR
qrcode
RSSATOM
暴風の赤岳

JUGEMテーマ:スポーツ

2/8-2/10

CL K,SL O(他会),SL H(他会)

 

年末の山行が中止になって,目標設定がで来なく,身体から何かが抜けていってしまったように過ごしてしまった.あれもこれもと湧き出る問題になかなか向き合えず,ふぬけ状態な日々.それでも最低限の運動はこなしていた.

 

そこへ,八ヶ岳へトレーニングの話があって,例のごとく「計画書頼むわ」とか言われながらも,各自がそれぞれ自律的に準備に入る.去年の3月と逆ルートで八ヶ岳で岩稜帯トレーニングを組む.

 

2/8

いつもの通り三次を早朝に出発.8時間ほどで美濃戸口について,昼食がてらポストに計画書を投函する.車では更に先の赤岳山荘まではいる.ここも車がいっぱいだ.アイスクライミングのイベントがここでも開かれている.

赤岳山荘の駐車場.車越しの場所で「ミニ・アイスキャンディー」が作られていた.

 

堰堤広場

 

Oさん,11月中旬のアイゼントレーニングの際には結構太ってしまったなあと思っていたけれど,見事に身体絞ってきた.感服.自分はウエイトオーバー・・・.堰堤広場まで50分,少し休んでそのまま進む.

 

思ったよりも雪は多かったが,2/8は気温は高かった.

 

赤岳鉱泉のアイスキャンディー.

 

結局赤岳鉱泉まで堰堤広場から50分,かなりいいペースでした.

1430時にはテントを張り終えて,・・・.特にすることもないから,・・・.

 

2/9

この日は気温が低下することは分かっていた.なんか久しぶりのこの寒さがたまらない.−20℃だったのと,周りの人が話していたけれど,うーん,どうなんだろう?

いつもの通り私が最後に準備を終えて,出発.赤岳頂上まで3時間ちょっとはかかるかと予想する.30分で行者小屋に着いてしまった.テントがたくさんならんでいる.

行者小屋前

 

そのまま進み,阿弥陀岳の分岐点でOさんから下山する意向を聞かされる.どうも調子が悪く,身体のバランスが取れない.あとで分かるのだが,結局この日は3人とも寝不足で,ただそれだけだったが,Oさんを案じる.Oさんここから下山する.確かに帰るならここが決め所だ.

さて文三郎道に入るが,ここから急登が始まる.道幅も狭く,下山者と譲り合って進む.途中小学生くらいの男の子が降りてきた,うーん,いいね,いい体験したんだろうなあと思う.あとはちらほらコンテで降りてくる人達がいるから,ガイド登山なんだろう.

 

ところで冬の赤岳は初めてだったので,いつか冬に登ってみたいなと思っていたからそれは楽しみにしていた.文三郎道を歩くのは初めてだけど,ずーっとルートが見えるから結構精神的には楽だなと思う.東京にいた頃は,菅平から四阿山に登る冬季キャンプ実習を10年やって,そのルートもずっと見えていて,ラッセルきつくなると学生には「あの木を目指していこう!」とか,Kiroroの「未来へ」の「ほら 足元を見てごらん これがあなたの歩む道 ほら 前を見てごらん あれがあなたの未来」のフレーズを歌ってあげたことが思い起こされる.

 

文三郎道と阿弥陀岳の分岐点に立つ道標がはっきりし出す頃には,風がかなり強まってきた.振り返れば阿弥陀岳が美しい.阿弥陀岳の北西稜,北陵,南稜上部がはっきりと分かる.この日北陵には2パーティーが入っていたが,1パーティーは下山してしまった.

分岐点.ここから爆風の世界が始まる.

手前中ノ岳,奧が阿弥陀岳.阿弥陀岳の3つのルートがはっきりしていて美しい.

 

さて分岐に到着すると,風が激変し,正に爆風の世界へと誘われる.耐風姿勢をとっている人が目立つ.油断しているとバランスを崩す.徐々に風に体を預ける感覚が分かるとうまく歩くことが出来る.しかしこの風の強さは,自分の中ではワースト5に入っているな.さすがに厳しい!徐々に左指が痛くなってきたので,岩場の風が緩むところでミトンをつけるが,既に遅し.降りてみたら,左小指が経度凍傷になってしまった.Hさんもピッケルもっている手の感覚が鈍くなってしまったらしい.

コンテの団体さんとかに遭遇したり,細いルートを一人ずつ譲り合って進むなどすると,頂上に着いてしまった.

 

赤岳頂上.うーん,13年半ぶり?

 

頂上で写真撮って,とりあえず風よけのために下の山荘までいくことに.途中4mくらいの20センチ程度の雪のリッジを渡らなければならない.対岸から2名やって来るので待つが,リッジ上で風に吹かれて耐風姿勢をとるものの,雪のリッジでピッケルを思い切って打ち込めない.必死に耐えているが,静観するしかない.二人とも運悪く,リッジで風に吹かれて渡るのに苦労していた.両側はスパッと切れ落ちているから,本当に運が悪いとしかいいようがない.こんなところで突風でも吹かれたら対応なんかできそうにないなあと思いながら,ちょうど風が弱まったところでスンナリと通過する.

 

山梨県側に伸びる県界尾根の末端部分.いつかこのルートも登ってみたい.

 

赤岳展望荘まで移動して,行動食をとる.さて,これから予定通り横岳から硫黄岳まで縦走するか・・・,昨年はかなり天候に恵まれていたことを踏まえて,今日ならあとどれくらいかかるか二人で検討する.この爆風の中縦走したら日没ぐらいになりそうだということで,今回は地蔵尾根から降りることに決める.

 

地蔵尾根に下りはじめようとすると,二人の登山者が登ってきたので待っていると,4人の女性グループが自分たちを追い越して降りていってしまった.トップの人は慣れている感じはするが,最後尾の人は明らかに経験不足であっと言う間に20m程はなされてしまった.3番目の人がピッケルを雪面に打ち込むように指示するものの,指示している本人もあまり余裕がなさそう.最後尾の人は,仲間の指示を聞いていられるほど余裕は全くなく,ピックを打ち込むわけでもなく,急斜面を滑り落ちないようにするだけで精一杯みたいだが.ここも静観するしかない.あまり近寄ってもプレッシャーになるだけかと思っていたが,今度は後続のパーティーが横から抜いていこうとするので,何となく危ないなあと思って自分が先に降りることにする.女性グループの最後尾の人もなんとか降りてきている.女性グループのリーダーらしき人が先に行ってくれというので,これ幸いとばかりに尻セード開始!ぴゅわーっと50m程すべって楽しい一時.

 

結局11時半には赤岳鉱泉に戻ることが出来た.素早く撤収して,下山する.途中右脚をつって,そのままツァッケを雪面に引っかけて転んでしまうが,これでどこが弱っているか分かった.下腿と腰部・背部,それに股関節周りの筋力が足りない.大腿部の筋力にはそれほど問題は無いようだ,とにかく腰とお尻が早くも筋痛だ.時間は短かったが,冬の赤岳に登ることができたし,久しぶりの爆風も味わうことが出来た.濃密な時間を過ごすことが出来た.

そしてなによりも,こうして山に行くことを目標にして,日々の仕事も計画的に意欲的に進めることが自分にとっては大切なんだと改めて理解できたことが大きな収穫だった.次の目標はまだはっきりしていないけれども,すっきりした気分で車についた.

 

予め目星をつけておいた宿に電話を入れて確認する.適当な価格で,電話の応対もよかったので岡谷に宿を取ることにした.岡谷インターを降りると,あれ?この交差点はみたことがある・・・.そう,奥秩父のあとも岡谷に泊まったことを思いだした.この晩は大いに盛り上がったことはいうまでもない.

 

ありがとう,八ヶ岳!

 

posted by: kussan | 八ヶ岳 | 21:28 | comments(0) | - |-